第20話 ある、異世界にて

 ―――ある、異世界にて。

「敵の数は?」

俺は戦力差を計り、この戦いを勝利に導かねばならない。

「よっ四億八千万人です!」

下士官は、もう泣きそうだ。

「こちらの、戦力は?」

「25人です!」

やれやれ、随分な、戦力差だ。

「よろしい。下がっていろ」

俺は、聖剣をスラリと抜いた。

その瞬間、聖剣にいっぱいスキルをアレしてコレする。

「「「グギャアアアアァァァァ」」」

四億八千万人の軍勢は、四散爆裂した。

ついでに味方も四散爆裂した。


 ―――ある、異世界にて。

俺は、魔王にデコピンした。

「あべばぶbjlそろ、あszdmlろろろ」

衝撃波は次元の壁を突き抜けこの世の”理”を打ち砕き新たな宇宙が創生された。

「あれ?なんかやっちゃったかな?」

俺はキョトンとした。


 ―――ある、異世界にて。

「…ふむ、では、肉をナイフで切る時にはフォークで押さえてみては?」

国王以下、重臣たちがどよめく。

「な、なんて食べ易いんだ天才かこの男は…!!」

「どどどどうかこの国を治めて下され!未来永劫、税収の全てを好きにしてくだされ!」


 ―――ある、異世界にて。

 パチリ☆

俺はウィンクした。

「「「キャアアアァァァァ!!vvv」」」

その瞬間、国中の幼女から老婆まで、全ての女性が俺の虜になった。

王宮は俺専用ハーレムとなった。


 なぁに、これが俺の日常だ。

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