第10話 最後に
私は前の職場を辞めた事に後悔していません。ただ、もし辞めずに居たら今より生活も安定していた。毎日お金の事を気にして生活する事もなかったかもしれない。
働き続けたかった。
これでも、まだ“甘え”という人がいるかも知れない。でも私以外にも、沢山辛い思いをした人が多い。女性の社会進出・効率や役職に就く率を上げるばかりではなく、雇用後・役職を与えた後の職場環境が今より良くなるように。多くの女性が妊娠・出産を経験する中で、職場で赤ちゃんの命が危機に晒され不安にならないよう。長く今の職場で働けるよう。1日でも早く今の社会が変わってくれるように。一人ひとりが、これらを社会的な問題だと受け止めて考えていく必要があると思います。
そして今の私は正社員ではなくパート雇用になり、生活はキツいのが本音です。でも無理してお腹の赤ちゃんに、もしもの事があれば後悔するのは自分です。無理をし続けてイライラしたりすると、子供はそれを悟って子供ながらに気を使います。
何を優先すべきか、どんな決断をすべきか…
決断によっては将来不安かも知れないけど、私は今後悔もしていないし、生活が苦しくても大切な人達と幸せに暮らせるだけで満足です。
これから沢山の試練があるかもしれない。それでもこの経験は、きっと自分の役に立つと思います。
今こうしている間にも、仕事のことで悩んでいる妊婦さんやママさんがいるかもしれない。辛くて涙を流している人もいるかもしれない。この話が少しでも、そんな人たちの僅かな希望や決断の勇気になれば幸いです。
マタハラにあいました。 海砂利水魚 @subamam
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