一〇四.ヤマトの予言といえば

 煙突ミサイル、当時はちょっと恥ずかしいと思ってましたが、後になってまたみると、VLS(垂直発射システム)だなーと思ったり。


 もう一つはバラン星。恒星のない惑星がぽつんと銀河系空間になんてあるかい、って昔は思ってました。

 でも太陽系外の惑星が見つかり始め、結構な割合で木星型の惑星が後世の至近距離を回る『ホットジュピター』が見つかってきました。

 そうなると、恐らくは木星くらいの距離で誕生したであろうその惑星が恒星直近に移動して来るにあたり、その間にあった惑星、恐らくは地球型の岩石惑星、が跳ね飛ばされ、恒星系外まで飛び出しているものも少なくないだろうと思われるようになりました。

 むしろそれら放浪惑星が、銀河系の回転速度が速すぎる件を解決する『ダークマター』の、少なくとも重要な一部を締めているであろうとも。


 大小マゼラン銀河はかつて銀河の近傍を通過したであろうことはヤマトの中でも説明されていましたが、例えばその頃にマゼラン銀河の中から飛び出した放浪惑星が、銀河系空間に取り残される事もあり得るでしょう。

 ただし、バラン星のように『スーパー・アース』級の大きさであろうとも、『宇宙の灯台』というには暗すぎて(だからダークマター候補になる)、『宇宙の隠れ家』と言った方がいいかもしれませんw

 まあ、銀河侵攻の補給基地であれば、むしろ目立たない方がいいでしょうし。

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