一〇一.ブラックタイガーを考える(タイガーマウスとは言わない件)

 さて、ブラックタイガーという名称のどこが問題なのか。

 それは「ブラック」です。いやBLMとかそういう話ではないんですけどね。


 軍用機というのは、使用する時代、部隊、国(輸出されたりもしますからね)で様々な塗装をするものです。なのにブラックと名付けてしまっていい物でしょうか。

 もちろん、過去にはブラックで始まる名を持つ期待もあります。P-61ブラックウィドーや、SR-71ブラックバード(こちらは愛称ですが)です。

 しかし前者は夜間戦闘機であるために黒に近い暗色塗装が基本です。後者は放熱の為に特殊な黒色の塗装を施しています。

 ブラックタイガーはそのどちらにも当てはまりません。ではどう考えたらよいか。

 実は、ブラックタイガーとは部隊の愛称(ニックネーム)なのではないでしょうか。ブラックタイガー隊って言ってますしw

 それに、当初のデザインであった、そして最初の頃のアニメではうっかり描かれていた回もあったという機首下面のシャークマウスからも、フライングタイガースを連想する方も多い事でしょう。

 虎なのにシャークマウスとはこれいかにw でもそういうものなので仕方ありません。


 フライングタイガース。

 太平洋戦争の前、日中戦争で中国側を支援するためにアメリカが送った、一応義勇兵という事になっている航空部隊。それがフライングタイガースです。

 カーチスP-40戦闘機に大きなシャークマウスを描いた機体で、日本の航空部隊と激しい戦いを繰り広げました。

 そういう点からも、ブラックタイガーにアメリカの匂いを感じる事は無茶ではないでしょう。


 では、機体の名称はタイガーでしょうか。F-11があるからタイガーIIでしょうか。

 いや。宇宙零戦がコスモゼロなんですから、タイガーの宇宙戦闘機版はやはりコスモタイガーなんではないでしょうか!

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