七十六.『さらば』とは何か再び(出会い)
ここでまた、『さらば』についてちょいと振り返ります。
……すみません。ちょいとではないです。けっこうがっつりと。
まとめ書き、短期集中隔日連載で参りますので、よろしくお願いいたします(礼)。
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思い起こせばウン十年前。
第一作のブーム後、発表された続編への期待が高まりました。
私もアニメ誌(この頃は、アニメージュだけだった気がします)などでの情報を待ち望んでいました。
でも最初に見た情報は、アニメ誌では無くてテレビ情報誌ではなかったかと思います。短いものでしたが、導入部のほぼ正確な概要が記されていました。
復興した地球! 新戦艦アンドロメダ! そして助けを求めるメッセージ! ワクワクしたものです。
やがてノベライズ版が出版され、もちろん買って読みました。実は映画を見るより先に読んでラストシーンまで知ってしまった為に、本編のクライマックスで完全には泣けなかったのは痛恨事でしたw
ですが。
そのノベライズを読むうちに、少しずつ違和感が湧いてきました。
あ、ごめんなさい。この辺記憶があいまいで。テレビ誌の初出情報で既にある程度出ていたかも。
とにかく。
一年で復興した地球。そして大艦隊。
しかしテレサの警告には知らんぷり。
白色彗星に対するあまりに非科学的な艦隊首脳部の発言。
反乱を起こしてヤマトを持ち出してしまう古代達。
ガトランティス艦隊に素人のような戦いを挑むがかろうじて波動砲の威力で勝つものの、白色彗星の前に全滅する地球艦隊。
なんといいますか。
ああ、西崎(先代)Pや松本御大をはじめとする製作者達は、これでは現代の日本の事を描いているのだな。そして今の日本を、あまり良く思っていないのではないか、と。
(続く)
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