六十六.2202をどうするか(福井氏が)
福井氏は考えます。
かつて『さらば』を見た私たちは、結局グローバリズムに負けて飲み込まれてしまった。それを認めた所から始めるのでなければ語り直す意味はない。
ですので2202においては、敗北した40年を生きていたかつてのファン(ずっとヤマトを追っかけてた付き合いのいいファン(私たちのような)だけでなく、さらばの時に劇場に足を運んだ延べ400万人)に、もう一度それでいいのかどうか、問い直す話にしたい。
で、最終回の真田さんのスピーチになるわけですね。
古代が平和を愛する人々の為に、命を捨ててズォーダーを倒しました、でもなく。
テレサが代りにズォーダーを倒してくれました、でもなく。
ここからはほとんど私の意見ですが、これが元作の真田さんなら、この人選にはならなかったと思います。(藤堂)長官になったのではないでしょうか。
古代守から貰った中原中也を理解しようとし、艦内ラジオに詩物語を送った2199の真田さんだから、だと。
2202に2199キャラの扱いでないがしろにした面があるのも事実ですが、2199の続編であることを踏まえて作られているのも確かです(でなければ、加藤が家族をこよなく愛するマイルドヤンキーキャラとして選択を迫られる事はなかったでしょう)。
結果として出来上がった作品に賛否は当然です(だからあれは無茶ぶりだと思うのですよ)。
それでも、旧作ファンを満足させるだけでなく、新たなファンに訴求する為に、『そもそも』からとらえ直し、『どんな話』を構築する。
その考え方、長編小説を考える時に参考になります。っていうか、したいですw
しかし、真田さんのスピーチという構想が出来た事で、別の問題が生まれる訳です(汗)。
(続きます)
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