六十五.『さらば』とは何か?

 まずは、2202のストーリーを組み立てるに際して福井氏がどう考えていったかについて、パンフやウェブ上でのインタビューなどで拝見した話を私なりにまとめてみたいと思います。私なりに、ですからね(逃げ道用意)。


 まあ本人が語るのはインタビューなどの分量からしてもその一部でしかないでしょうが、それとしても物語作りの参考になるかなという所も含めて興味深かったです。


 で、まず福井氏が考えたのは、『さらば』とはどんな話か、という事だとか。いわゆるログライン、という事になるでしょうか。


『グローバリズムに屈するくらいなら僕らは死を選びます、という若者の話』


 まあ今の時代に合わせた表現ですね。あの頃の気分で言えば、グローバリズムというか、アメリカですね。私的に生々しく表現し直すと、


『アメリカの力に屈するのも、戦後日本の自堕落な平和に従うのも死ぬほど嫌です、という戦時中の若者たちの話』


 になるでしょうか。うわー生々しいw


 まあこの辺については、また後で注釈というか、詳しく触れたいと思います。これはそう感じた、という話であって、西崎P(初代)や松本零士氏、舛田利男監督がそういう映画を作ろうとしていた、という事では必ずしもない、という事を強調しておきたいと思います。


 こういう注釈をちょくちょく入れないと不安になってしまう所に、『さらば』などを語るめんどくささが表れているんですよねー(汗)。



 …続きます。

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