五.チャーシューを抜く
やがて、ブルーノアに対する思い入れから、これを基にしてちゃんとしたSFを書こうと考えはじめました。そして最近、他社さんのアニメ公募企画があったので、こちらにも出そうと企画を煮詰めてみました。
人物の設定は完全に一新し、ゴドム人に当たる異星人も恐竜人のようなタイプに。ゴドム人の環境改造対象を地球から火星へ、などいろいろ変更し、主役メカも宇宙船設定を外した巨大潜水艦にして、理屈に合わないものを排除したりしてみましたが。
……それでもブルーノアでした。どれだけ変えても、どう見てもブルーノアでした。
最終的に、抵抗軍の潜水艦を削り、異星人の支配下で生きる人々を主人公にすることで、やっとオリジナルになった気がしました。
つまり、『宇宙空母ブルーノアの宇宙空母ブルーノア抜き』です。なんか『チャーシュー麺チャーシュー抜き』みたい。(なお綾波レイが頼んだのは『ニンニクラーメンチャーシュー抜き』。余談の余談w)
つまりあれです。世に出るくらいの強い企画力のある作品は、(たとえ世に出た結果が芳しくなかったとしても)、強いオリジナリティを持っているものだなと。
だから、「そこまで変えるならオリジナルで出せ」と言われても、本当にオリジナルとして出すと「**のパクリじゃん」と言われてしまうのがオチなのでしょう。
2202も、あれほど改変しても、やはり確かに「さらば」と「ヤマト2」のリメイクなのです。ああ、長い寄り道でした(汗)。
まあ、ヤマトの著作権者自らが作ったブルーノア自体が、「ヤマトの二番煎じ」って言われてしまったんですけどね。
あ、アニメ公募企画に出した結果は、予選落ちでした()。
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