第一談 この漫画、神2p

 大理石のテーブルを囲み、円間、お嬢、スケキヨ、三人のヨミ国民によるヨミ事が始まった。


円間「記念すべきヨミ事第一談は、とある漫画について語っちゃうよ。二人とも、早速だけど、二人にとっての神漫画ってなにかな?」

スケキヨ「神漫画……神……手塚治虫……火の鳥、ブラックジャック。むむむっ、ジョジョの奇妙な冒険、ギャラリーフェイク……」

お嬢「ポーの一族、ベルサイユのばらかしらん」

円間「二人とも、神ってる。どれも確かに神漫画。しかも、スケキヨ、ギャラリーフェイクとか、イケてる、キレてる、藤田玲司、最高、さすが!」

スケキヨ「あ、ありがとうございます。あの、円間様、それにしても、なんでヨミ事第一談が神漫画についてなんですかね。このサイト、小説投稿サイトですよね、サイトにふさわしく小説の話をした方がいいのでは?」

円間「ああ、それはね、スケキヨ、ユーのためだっちゃ」

スケキヨ「へ?」

円間「だって、ユー、苦手でしょ、小説」

スケキヨ「……はい、ぶっちゃけです。小説、僕、なんだか読めなくて。嫌いとかじゃなくて……ヨミの国の国民なのにごめんなさい」

円間「でも、漫画は好きなんだよね、ギャラリーフェイク読んでるくらいだもん。第一談はさ、三人で共通の話題で盛り上がりたいんよ。もちろん、小説の話しもこれからのヨミ事でしてくし、その過程でもしもスケキヨが小説を面白いって思ってくれたらいいことじゃん。それに漫画もヨミの国の大事な読み物だよ、このサイトは小説を書く読むサイトだけども、ここ、ヨミの国じゃ、漫画も大いに語ってこ!」

スケキヨ「円間様ぁ!」

お嬢「うふふふふっ」


 なんだかきゃっきゃうふふな雰囲気、円間は非常に照れ臭いのであった。


円間「さ、話を戻すよ、神漫画について。二人が上げた漫画、私も神漫画として大賛成です。これ読んでる人もそうでしょ、そう思うでしょ、手塚治虫だよ、ね、ね、ねぇ?」

お嬢「円間さん、怖いですわよ。まあ、神漫画は人それぞれってことで」

円間「だね、神漫画は人それぞれ。じゃ、この円間様が選ぶ神漫画は、これだぁ!」

 そう言うと円間は、テーブルに扇状に漫画を広げた。




『セトウツミ』

 著者:此元和津也

 出版社:秋田書店

 連載誌:別冊少年チャンピオン




お嬢「角川じゃねーーーーっ!」

スケキヨ「角川じゃねーっす!」


 角川じゃねーーーーっ!


お嬢「ちょっと、ちょっとぉ、いいんですの、一発目よ、いいんですの?」

円間「いや、こっちが聞きたいんだけど、不安。でも結果、大丈夫じゃないのって。角川は心が広いし、これから角川の本もバンスカバンスカ紹介するしさ、ドヤ顔でおすすめしてやるぜ、待ってろよ。あたい、ブギーポップもバッチリファンなんだぜ、ブギーポップはあたいの青春そのものさ」

お嬢「ええ?」

円間「いや、それにさぁ、サイトに媚びて読み物選んでもねぇ……つか、角川サイド、これ読んじゃいねーでしょ、だから大丈夫でしょ。イエー、KADOKAWA、読んでる?」

お嬢「ちょっと、おやめなさいよ、あなたって最悪。まあ、確かにサイトに媚びても仕方ないわね、はぁっ……。セトウツミ、わたくし、漫画は未読ですがドラマで観たわよ。ドラマ、面白かったわ、川で高校生の男の子二人がお喋りする話よね?」

スケキヨ「セトウツミは僕は漫画で読みましたよ、確かに神漫画ですね!」


 セトウツミは実写映画化、テレビドラマ化もしているため、原作を読んでいなくてもご存知の方もいらっしゃる事かと思います。

 話の内容は、お嬢の言う通り、川で男子高校生二人がただただ暇つぶしにお喋りするってだけの話なのですが、だかしかし!


円間「そう、この漫画は神だよ!」




つづく

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