軍艦『金太郎丸』始動
第60話 凄い物をポチったよね
**話は少し遡ります**
ジーフが旅に出た・・・なんでもエリクサーという万能薬を作る材料を取りにジャーニーまで行くという・・
ジャーニーか・・・遠いな・ジャーニーとの国交は無いに等しい、オワリとの国交が盛んなため、敵国というわけでもないが、さほどいい感情を持たれていないようだ。
グラスには海運の新拠点として、新グラス港もあり、僅かだが海上防衛の船もあるし、交易船もあるが、まだまだ規模が小さい・・・遠くの概要まで船旅をするに適した船もない・・船をポチるか・・・
家より大きい物をポチって家が壊れないだろうか・・・燃料もない・・燃料をポチれるが・・・うーん
ただプロパンガスの様にセットになった燃料は減らないのかもしれない・・・もしそうなら永遠に走る船か・・・
船をポチるなら
まず乗員だ・・・海人族だろう・・仮に俺が死んでも、海人族なら海の中で生きながらえる。
新たに準備するといっても300人くらいは用意できそうか・・
機械整備は人間かノームになるかな・・・救命胴衣も必要だな、海人以外は必要最低限の人員で行わないといけない・・・
検索してみるか・・・
戦艦大和・・竣工時乗員2500人・・・無理だ・・・そもそも大きすぎる。
駆逐艦で十分だろう、この世界ならそれでも最強艦だろう。
どうせなら、最先端・・・イージス艦・・・?
駄目だ・・衛星がないとイージス艦の能力は半減する・・・
となると護衛艦か・・・
自衛隊艦だと『あきづき型』の項目を見る、うーん専門用語ばっかりで難しい
しかし・・・戦艦大和にしろ・・・すべての物に注文しますかのボタンがある・・・
そもそも大和は前世界には既に無い・・・
だから俺のこのポチり行為は全世界の物をこの世界に再現する行為という事だ・・・
これをポチると、どうなる?
「あきづき型」で全長150m、家に現れたら家がぶっ壊れるのは間違いない・・・・怖いな・・
過去一番大きなもの、発電タービンをポチった時は外に現れた、という事はこれも家の中では現れないだろう、何処に現れるのか・・・
家の中でないなら、いいかな・・・ポチ
あ!なんだ?あああ・・あの電車の中で眠った時と同じ感覚・・・魔力の使いすぎの感覚に似ている・・・・ああ視界が歪む
******
「金ちゃん!金ちゃん!」
うっすらと目が覚めるジェニファーが一生懸命、回復魔法をかけている
「ジェニファー?どうした俺は?」
「金ちゃん・・・死にそうになってでしょ・・・もぅ・・私の能力よ・・・金ちゃんが死にそうになれば私の元に呼ぶ能力・・・・危ない事はしないで・・本当に・・・」
ジェニファーは大粒の涙を流し俺に説教をする。
確か俺は・・・護衛艦アキヅキをポチった・・・そうか・・ポチる事で大きな魔力を使いすぎたか・・・
それほどの物をポチったということか・・・
遠くから犬に乗った防衛兵が家にやってきた・・
*「金ちゃん!大変だ!港にでかい船が突然現れた・・誰も乗っていない鉄の船だ」
「なに!港に出たのか・・・」
俺は立ち上がるも倒れてしまった・・
ジェニファー
「駄目よ!今日は絶対安静!」
「わるい、その船は大丈夫だ・・明日俺も行く」
*「金ちゃん・・大丈夫かい・・」
ジェニファー
「今日は私が責任もって、介抱します・・金ちゃんに余計な情報を与えないで・・」
シャル
「私が誰も来ないように見張っています」
ジェニファー
「よろしくお願いします、金ちゃん脱がします」
え?なんで・・・
満足に動けない体は、ジェニファーのなすがままであった・・
なぜかジェニファーも脱ぎ始める・・なにするの?
ジェニファー
「私の生命力を移します・・」
そんな魔法あるの?・・・ジェニファーは俺に抱きつく、肌と肌が重なり合い、そこからジェニファーの気が送られてくるのが分かる・・・気持ちいい・・・ああああ・・・俺は深い眠りに就いた・・・
**********************
翌朝・・・ジェニファーは台所に立っている、俺も何処もおかしくない。魔力も十分にあるようだ・・
「おはよう・・ジェニファー」
「金ちゃんおはよ!今朝ごはん作ってるからね」
なんだか、肉、ニンニク、ニラ、朝から凄いな・・・
「全部食べないと・・港には行かせないからね」
あ!港・・・・船が来ている筈だ・・・
「さあ!食べて!」
****
うっぷ!朝から食いすぎた・・・・港に向かおう
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます