第46話 モテモテの父さんは複雑だよね

14人もの大パーティで挑む迷宮リベンジ。


基本は父さんの迷宮の戦い方を見る為だ、父さんは父さんでシャルロットさんに実践を積ませたい為に行くらしい。


ゴムズラ地域で待ち合わせをした。


ミュイミュイ

「は!初めましてで御座います、ゴ!ゴルゴンよりグラス・クロムウェルの後を継ぐ守護者へ挨拶するよう申し使わされましたミミミ、ミュイミュイです・・挨拶が、お!遅れて申ししわけああ、ありません」


ミュイミュイは緊張して、噛み噛みだ・・こんなミュイミュイは見たことがない。


金太郎

「君がゴルゴンからの生徒かい?ゴルゴンとは仲良くしていきたいので、此方からもよろしく頼むよ」


ミュイミュイ

「頼まれましてございます!先代の、グラス様には人間との戦争の調停をしていただき、

ゴルゴンに平和が訪れたと、聞いています。エキドナ叔母さんが、グラス様の後の守護者とも

仲良くし欲しいと頼まれた、と聞いております。

ぜひ、グラスとゴルゴンの平和的な関係を築けたらと思います」


金太郎

「そーかい、グラスさんがか、ありがたい事だ、是非!今度ゴルゴンにも挨拶に行かせてもらうよ」


ミュイミュイ

「は!ひゃい! その時は、わたくしがご案内いたします!」


ミュイミュイはこう見えて、ゴルゴンを代表してこの島に来ている。

歴史学では、過去何度かゴルゴンは、人間から討伐の対象になったと習ったが。

ゴルゴンの魔物と人間を襲う魔物は別として、グラスさんが間に入り、まずベロニカと国交を結び

世界中との戦争が終わり、ゴルゴンに平和が訪れたと習っている。


魔王デスアーガとイノケ教国とだけは未だに戦争中ということになっている。

対魔王国の列強として現在のゴルゴンはある。

その辺の、利害関係も一致して、現在イノケ以外の国とは、良好な関係を築いている。


イロハ

「ジーフ様・・闇の属性を持つ者にとって、ソロモンの悪魔と契約しているジーフ様は憧れの存在です

いずれ私も、魔女になってみます、是非いろいろとご教授ください」


イロハは、ジーフ母さんに挨拶している。

ジーフ母さんは恥ずかしそうにしている。


ムュイ

「わあ、チュウ吉様だ~」


ジュリ

「チュウ吉様!いつも田んぼの害虫を、食べていただき感謝しています!」


ちゅう吉

「僕の仕事チュウ!まかせるチュウ!」


ムュイ

「わあ!いつ見てもかわいい!」


田園を管理するリザードにとってチュウ吉はアイドル扱いみたいだ。


ラミー

「今回は、迷宮探査の極意を見学させて頂くことを許可して頂き、ありがとうございます

兎族のラミーです」


レミー

「同じくレミーです、いや~うわさ通りラミーのタイプって感じっすね!」


ラミー

「な!レミー、失礼な事をいうな!・・すみません・・キンタロウ殿・・・」


「いいよいいよ!フランクに行こう、可愛い尻尾だね」


ラミー

「ひ、ひゃい!ありがとうございます」

ラミーは赤くなり


レミー

「へへ!そうだろ!兎族一の美尻尾だぜ私は」


カエデはイロハとともにジーフさんに挨拶していた


ユキナリ同じ前衛としてシャルロットさんに挨拶・・・できずにもじもじしていた・・わかるぞ!ユキナリ!シャルロットさんは、なんか神々しい美しさがある・・・あの見た目で120歳というのも驚きだ・・・


シンシアは、ガーナちゃんの分も挑戦権料を取られると知って怒っていた・・・

「せっかく、小さくなってもらったのに・・もぅ」


金太郎

「シンシア、ズルはだめだ!召喚獣であっても、戦力になる存在には挑戦権料がかかる、それでこの迷宮は運営されている。」


父さんにダメ出しされてた。


挑戦権料を、きっちり14人分70万グラスを払い、船で迷宮島に渡る。

迷宮島には既に多くの挑戦者が集まっていた、


*「おお金さん、挑戦するのかい?なら俺も入れてくれよ」

戦士風の男が父さんに話しかける


「わるいな!今回は学生を連れてるからな、今度な」


父さんは挑戦者のレベルの底上げも含めて、野良パーティによく参加しているらしい

みんな、気安く父さんに話しかける、この付き合いやすさが父さんの凄さだ・・


*「金ちゃん~、私も仲間に入れて~」

エルフの挑戦者だ・・セクシーな衣装で戦いに行くとは思えない格好だが・・・

しかし・・父さん・・・ジーフ母さんが怖い顔をしている・・シャルロットさんも


「ははは悪いな今回は、学生がいるので、・・」


父さんは押しが弱い・・・今までも何度か野良パーティで参加しているのだろう

ポチもいたとは言え、少人数で地下70階層をクリアできる人だから、野良の人からの誘いが多い・・・


*「も~最近冷たいんだから・・・何なら体で感謝を示してもいいのにねえ・」

さらっと怖いことをいうそれがエルフだ


*「淫売なエルフなど、金様に近づくな!金様には我らダークエルフがふさわしい!」

今度はダークエルフだ、見た目はエルフに似ているが、褐色の肌をしている。

闇属性の魔法を得意として、剣技も優れている種族だ。

しかし父さんモテモテだな


「いや~、今回は学生のお守りもやるんでね、また今度」


ジーフ母さんとシャルロットさんの顔がピクピク怒っているように見える、父さん・・・・


もしこれが母さんだったら・・・強い能力者の女性を、どんどん父さんの妻にしてしまおうとしている

所があるので、大変な事になっていたかも・・・

我が家にこれ以上、女性を増やしてほしくない、僕も男だから精神的にね・・・


みんなが、装備のチェックや蘇生の魔道具のチェックなどを済ませて迷宮に向かう

まずは地下1階 キングスライムの階だ。


暗闇の迷宮が明るくなった、父さんが土の魔法と光の魔法で、天井に光の粒子を埋め込んだようだ。

凄いやり方だな、スライムたちは光を嫌い、現れもしない。


すぐにキングスライムが現れた。

父さんは水の魔法でキングスライムを凍らせた。


金太郎

「キングスライムは水の攻撃をしてくるが、凍らせちゃえば動けない、ほかに土の壁で囲んじゃう方法もある!じゃあユキナリ君、その金棒でぶっ叩いちゃって」


ユキナリは金棒でキングスライムを粉砕した!


金太郎

「うん!いい威力だね、さすが鬼人だ」


ドロップ品は上級魔石1つ、そこそこの当たりといえる。


地下2階に降りる

蜘蛛のヘビースパイダーが守る階層だ。


無数の蜘蛛が糸を吹き付ける。


金太郎

「気持ち悪いが、ボスを倒せば消える糸だから無視していこう」


数分でヘビースパイダーが現れた。

糸の攻撃を仕掛けてくるが、父さんは土の壁でそれを防ぐ。


金太郎

「シャルやってみな?」


シャルロット

「はい!」


シャルロットは細身のミスリルソードで蜘蛛の糸を切りつける。


金太郎

「そう、切れば問題ない」


さらっというが、鋼の糸も粘る糸もスパスパ切っていく。

よほどの剣技が優れていないとできないだろう。


すぐさまシャルロットはヘビースパイダーを追い詰め串刺しにした


金太郎

「うん、これくらいシャルなら、余裕だな」


ヘビースパイダーは銀塊をドロップした、重さは10kgぐらいだ、当りの部類だろう。


すぐに地下3階だ


金太郎

「ここは正直に相手に付き合ったら時間がかかる」


金太郎が風の刃を四方八方に飛ばした、やがて竜巻になり、リンリン煩かった虫の鳴き声は消えていく。


金太郎

「出てきたか!シャル頑張って」


シャルロット

「はい!」


大エンマコウロギは、自分を守る大コオロギがいないので卵管を土からだし、シャルロットに襲い掛かる。

シャルロットはそれを、いとも簡単に受け流して、卵管の根元を切り捨てた

あとは一方的だった・・・


大エンマコウロギは切り刻まれ光と消えた。

ドロップ品は中級魔石3個・・・外れだ。


地下4階に降りる

モホカナブンの階層だ


金太郎

「じゃあ前衛でみんなで一斉に攻撃しよう、シュンタお前もだ」


父さんは見ているだけ。


四方八方からカナブンが体当たりをしてくる

それらをユキナリ、僕、ラミー、レミーで落としていく

たまに、当たってしまい、もの凄い痛みが襲う。


ただ、こう言った物理攻撃ではユキナリが強い、ぶつかってくるカナブンを物ともしないで突き進む。

体が鋼鉄のように固くなっているのである、鬼人の硬化防御だ。ユキナリもかなり戦闘力は上がっている。


すぐにモホカナブンが現れた

「おぬしらはこの間の象の仲間・・・今日は象は・・・いる・・・ぬぬぬ」


モホカナブンは悔しそうにしながら突進してくる

今までのカナブンの数十倍の威力はありそうだが、ユキナリは受け止め金棒でモホカナブンを攻撃する


ユキナリも前回より確実にレベルアップしている


所々で俺やラミー先輩やレミー先輩の攻撃も加わりモホカナブンは力尽き、光と消えた。

ドロップ品は、クロム3kg、希少金属だ!当たりの部類になる


さて前回苦戦した地下5階だ。


すぐさまジーフ母さんが歩み出る


ジーフ

「そうですか・・・鱗粉に幻覚を見せる作用があるみたいですね。」


バアルバタフライ

「なんだ貴様!なぜ闇の属性を持つ人間が操れぬ?」

バアルバタフライはすぐに表れた


ジーフ

「あら?私を操ろうとしていたのですか?・・面白いですわ、闇の勝負をいたしましょう」


ジーフはバアルバタフライに向かい闇の波動をを浴びせた


バアルバタフライ

「な!なに・・これは?ああ・・あのまがまがしい煙が・・・あああああ、」


バアルバタフライは内側から崩壊していく


ジーフ

「うーん、こんなものでしたか・・・正直期待外れでした・・・」


バアルバタフライは消えていった

ジーフ母さんは恐ろしすぎる凍り付く笑みを浮かべていた・・・ひぃぃ


ドロップ品はミスリルの矢20本、これは当たりの部類に入る。


こうして地下5階までわずか1時間でクリアしてしまった、父さん達すげえな。


次はカブトムシだったか、どんなボスが出るのだろう。



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