探検部の迷宮探検

第41話 備えあれば辱めを受けないよね

最後の蘇生の魔道具が出来上がった。


蘇生の魔道具は、ネックレス型で中心に上級の魔石がある。


蘇生の力は、迷宮の中でしか効かないが、綺麗なので普通に身につけている挑戦者は多い。


身につける物の属性や個性によって色が変わる、僕のは青色だった。


「ふーん!シュンタのは青か~、男の子っぽくていいじゃん!」


シンシアのは綺麗な淡い赤で、アクセサリーとしても綺麗である。


迷宮挑戦メンバーは


前衛

僕 光魔法支援   

ユキナリ 物理攻撃

ラミー先輩 索敵兼物理攻撃

レミー先輩 索敵兼物理攻撃

 

中衛

シンシア 光魔法支援 召喚

ミュイミュイ 状態異常攻撃 蛇による攻撃

イロハ 闇魔法攻撃


後衛

ジュリ 水魔法攻撃 回復役

ムュイ 水魔法攻撃 回復役


遊撃 カエデ 手薄な場所のカバー負傷者の救出

   ブーさん師匠 見守り役(危ない時だけ助ける)


この編成で行く事になった


光魔法の照明の役割が、僕とシンシアで行えて、水魔法の回復係もいるので、バランスのいい編成だと思う。


迷宮の事務所で挑戦者の証を見せて、迷宮の島に船でついた


迷宮の島は挑戦者達が沢山いた

迷宮の島で一泊した、泊りがけの探検に母は心配したが父さんが許してくれた

ただし、特に女性の着替えは多めに用意するように言われた

イロハとカエデとユキナリはオワリの方針らしい危険な事は進んでもしろ!

子供たちにも容赦はないようだ

ジュリとムュイは親の反対もあったようだが守護者の息子との行動で許可が出ている

ミュイミュイに関しては一人暮らしなようなので大丈夫みたいだ

基本15歳で大人なので16歳に以上の僕達の行動に親はあまり口出しをしない

ただ命は大事にというのが何処の親にも言われていることだ。


迷宮の島で僕たちは目立っていた


綺麗な女の子7人に鬼の男に人間の男ヌイグルミが1つ

確かにいようだろう

食堂で話しかけられた モテモテの兄ちゃんどの子が本命だい?

まさか全部娶るのか?

ふざけた事を聞いてくる挑戦者達もいた

シンシアとイロハは、その答えを知りたそうにしていたが・・・

僕にはまだ早い話だと思う・・・


ラミー先輩とレミー先輩がお酒を飲む僕達に進めてくる

色っぽい体のシナリでお酒を注がれてユキナリは硬くなってしまった

ごめん言い方間違えた、固まってしまった

だいぶ慣れてきたとはいえユキナリは女性に弱い

僕から見ればジーフ母さんの夜の色気に比べれば全然大した事ないのに


ラミー先輩とレミー先輩はお酒に弱いようだ

イロハとカエデは舐める程度

ミュイミュイは旨そうに飲んでいる

意外にジュリとムュイもお酒は好きだということ

ユキナリはラミー先輩とレミー先輩に、しこたま飲まされたようだ

でも鬼人は酒には強いので全くよっていない

それどころかラミー先輩レミー先輩が寝てしまったのでおぶって宿屋まで

運ぶラミー先輩のあのふくらみが背中越しに感じてしまう

シンシアがなんか怒っていた・・・この酔っ払いが~って

レミー先輩をユキナリが運ぼうとしたが、そうなるとユキナリは固まってしまって動けず

他の女子たちがレミー先輩を交代で担いだようだ・・・

お酒はほどほどにね


翌朝、迷宮の入り口に来た挑戦パーティ申請をして、早速迷宮の中に入った


全員が中に入る、最初の扉を開け階段を下りると、一気に違う世界に飛ばされた感じになった


光の球を出して辺りを照らす、スライム達が一斉に隠れ出した。



ラミー

「一階はスライムの階だったわね、みんな服を溶かされないように気をつけて!」


しかし二つの光球におびえてスライム達は襲ってくる気配はない。


レミー

「ザコスライムは何もドロップしないから、倒しても意味ないしね楽でいいわ」


レミー先輩は、襲ってくる気配のないスライムに飽き飽きしているようだ・・・


いや・・・それはフラグなのでは?


そんな不安がよぎったとたんにレミー先輩が転んだ、床がヌルヌルなのだ・・・


転んだレミー先輩に一斉にスライムが飛びついた


「ちょ!なに、ヌルヌル!気持ち悪い!とって!?」

レミー先輩が叫ぶ、しかしスライム達はレミー先輩に密着しているので、魔法で一網打尽は

できそうにない。

一匹ずつスライムを処理していくしかなかった。

それはレミーの悲劇を物語っていた

レミーの綺麗な長い髪はばらばらになり、ぼろぼろに溶かされていた。

ビキニアーマーを服の下に来ていたので、大事なところは見えなかった。

さすが準備がいい。


ラミー

「スライムだからって油断するからよ、レミーはいつもそうなんだから」


ジュリ

「とりあえず水で洗い流します、シュン様、光の浄化を私の出す水に入れてください」


ジュリとムュイの浄化の水と光の浄化作用を利用して辺り一面のヌルヌルの床を歩きやすくする


「危ない!よけなよ!」


ミュイミュイがジュリを押し出した


緑色の溶けだしたスライム、毒スライムが無数に現れた


毒スライムが吐いた毒はすべてミュイミュイがかぶった


「私に毒が効くと思っているのかい?スライムちゃん」


ミュイミュイは不敵の笑みを浮かべて、毒スライム達を石に変えた


俺が火の魔法でそれを焼き殺した。


通路の奥からボヨーン、ボヨーンと音がし始める


やがてその姿が見えてきた


*「よく来たな我は一階の守護神 キングスライムなり」


1階層のボス、キングスライムだ!


キングスライムは赤い火のスライムを連れている



後方からは今まで隠れていたスライム達が一斉に襲いかかってきた。


火のスライム達が一斉に火の球を吐き出した、その火の球をユキナリは打ち返す


ミュイミュイは髪の毛の蛇を飛び出させ、相殺する。


俺も剣でその火の球を切り落とす。


ジュリとムュイが水の魔法で火のスライムを攻撃し確実に数を減らしていく


カエデは後衛に届きそうな火の球を払いのける


シンシアは3体の召喚獣「光のゴリラ」を召喚し後方から来るスライムの群れを

「光のゴリラ」達を操り攻撃している


イロハ

「私が相手しますわ、キングスライムさん」


ラミー・レミー

「おっと!私たちも手が空いててね」


ラミーとレミーはヒットアンドアウェイ攻撃で確実にキングスライムを攻撃する


「先輩下がって!」


イロハの掛け声と共に、ラミーとレミーは下がる


キングスライムの周りに闇の剣が一斉に現れ、キングスライムめがけて攻撃しだした


グギゥア~ ミゴトなり~


そ~言い残してキングスライムは消えていった


一個の宝箱を残して


周辺の無限にいたスライムの気配が消えた・・・


シンシア

「やった~!一階層はクリアね」


レミー

「早速、中身をチェック~♪」


ラミー

「だめよ!罠かもしれないでしょ」


カエデ

「私が調べます・・大丈夫です罠の気配はありません!」


カエデは、闇の属性魔法スキャンニングが上手いのでこういうことはカエデに任せる


レミー

「よっしゃ~!開けるよ」


宝箱の中は上級魔石を含む魔石の数々


ラミー

「まあ当りの方かな」


魔石の買い取り額は


最上級(光り輝く結晶体)1kg五万グラス

上級(透明度が高い魔石)1kg1万グラス

中級(辛うじて透明度を確認できる魔石)1kg千グラス

下級(どす黒く透明度がないに等しい)1kg百グラス


キングスライムの宝箱から出たのは魔石10kgほど、2kgぐらいは上級が混じってそうなので

買い取り額も期待できる


キングスライムのいた場所に地下に降りる階段が現れていた


僕たちはその階段を下りて行った

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