グラス高校始動

第26話 罪深き男・・だよね

「行ってきまーす」


「あああ待って、俊太!一緒に行くっていったじゃん」


「シンシア姉ちゃんおせえよ、遅刻しちゃうじゃん!先行っちゃうよ~」


「こら~俊太、姉ちゃんはやめろって行ってるだろ!全く、同じ学年にいるんだからね!」


いつもの朝だ元気いっぱいの子供達、俊太が小学校を卒業し高等教育施設に行く時 

びっくりのシンシアも一緒に学びたい発言があった。

シンシアはジーフの薬で体の成長が始まった、12.3歳くらいの見た目であったシンシアも今は16歳くらいに見える・・でも子供っぽいがね。


まあ中味は30年以上生きている大人なんだが・・小さいシンシアは思考回路も子供のままで

成長と一緒に思春期に入ったようだ、その辺のメカニズムは不明である。


ここに守護者として誕生して17年目の春、俊太が大人の仲間入りしたがまだまだ子供っぽい。


ちなみに俊太はイケメンだ、流石に俺の息子、東洋系の俺と西洋系のジェニファーのハーフで、どちらかというとジェニファーに似て美男子だ。この辺は俺に似なくてよかった、俺の成分はいいとこだけとった感じだ。


シンシア

「ジーフちゃん、メグがお腹減ってるみたいだよ」


ジーフバイン

「あら、ありがとシンシア、おおメグミ、おっぱいですよ」


ジェニファー

「ほら、シンシア!遅れちゃうよ、急ぎなさい」


シンシア

「はーい、ママ、なんてね!じゃあ、いってきま~す」


う~んと説明した方がいいかな・・・・

ジーフバインは第2夫人となりました・・

いやね、シンシアの体を成長させる薬を作るとシンシアはジーフの完全な味方になってね

次第に家によく来るようになって・・・


ジェニファーがね

「そろそろジーフの事を考えてあげて下さい」なんて言いながら寝室にジーフを連れてきて

ジェニファーはシンシアの部屋でシンシアと一緒に寝ますなんて言ってさ・・・・


夜の魔女はまずいですよ・・・・そのね、魅力がね・・・・

俺はジェニファーを心から愛してます! しかしね、止められなかった・・・そんな家族公認な美しい娘を前にね


しかもジーフは初めてだった・・・魔女って契りを結ぶんじゃないの?と聞いたら

「私の契った闇の使徒はオノケリスですので女性です、その契りとは接吻を意味します、使徒が男だと『あれ』でしたが」


そうなのね・・・勘違いしていたよ


オノケリス調べてみましたよ

男を絞め殺すソロモンの使徒、美しい女性でロマの足、納得です。

その・・・物凄い締め付けでした、私の理性を吹っ飛ばす快感を与えられました・・・


痛がるジーフ相手にまた暴走をしてしまい、気が付けば布団に鮮血が・・・

神様・・この罪深き男をお許しください

そして一発懐妊でした・・・魔女はエルフ以上に懐妊しにくいと本には書いてあるんだけどね。


ジーフとの子は女の子でメグミと名づけました


しかし誰も俺を責めません、この世界では重婚は普通で、特に守護者は当たり前の様です。


ジーフがこの島に来て、ジーフの薬で命を救われた人も多くいて、なおかつ守護者に操を立てる健気な魔女様として・・・あがめられてましたからね 

拒んでいた俺が悪者扱いされている所もありましたよ・・・

そんな世界観ですこの世界は


ジーフが子供を産んでからは、毎晩とっかえひっかえです・・野獣です俺は・・・・

コンドーさんすぐに無くなるよポチりとね


シンシアの成長が始まって3年目、シンシアも身長がのび、16歳くらいの女の子に見えるようになった

アメリカンな16歳だから大人びた印象を持つ人もいるかもしれないが、

どちらかというと、やはり子供っぽい16歳な印象、まあこの世界に来て17年は、シンシアも一緒なので17歳くらいとしておきましょう。



ジーフいわく+5歳くらいは効果が出るはず、ということだ。呪いの上書きという高等魔術だが

シンシアの『守護者は成長しない体』は神が与えた力なのでその辺が限界だそうだ。

考えてみればジェニファーも17歳から『守護者の伴侶の力』で成長が止まり

ジーフだって18歳で魔女になってから永遠の若さを手に入れている存在

我が家は年頃の娘が3人もいる状態です・・


といってもシンシアに手を出すつもりはありません、シンシアは子供のような存在であり妹のような存在、既に家族である、そういう目では目れない。


ちなみに俊太はモテモテだ、成績も優秀で剣術も幼いころから俺が鍛えた、体術もぶーさん師匠に鍛えられている。

身体系の能力は与えていないが、同年代でも小学校では剣術も魔法学も学問もTOPだった。

小学校と名前が付いているが15歳が卒業の小中一貫校なので俊太が卒業の時は沢山の女生徒に泣きながら送られていたよ、俺に似て罪な男だ。


グラス高等教育学校は、今や世界中から学生が来る名門校になっている。

年齢制限もなく、中には偉い学者さんも受験するくらいだ。

今年の入試は競争率50倍だ1学年定員50名の8年間である

身分を問わず受け入れている学校なので授業料は無し 島のお金で学んでもらう

余計に競争率が高くなる訳でもある。

グラス島民は島民枠として50人中30人があてられる、それでも難関だ。


守護者の息子だろうが優遇はしない。

ちなみにシンシアは1回落ちた、そして1年猛勉強して受かった、奇しくも俊太と同学年というわけだ

本当は1年先輩になって、お姉さん風吹かせようとしてたのかもね。

15歳で受かる割合は50人中20人程その確率は1%無いだろう

見事に受かったのだからすごい物だ、まあ発明の能力を持っているので学問の吸収力は群を抜いているがね。


校長はクリスがやっている。

クリスは研究所の所長も兼任だ。


研究所には、学校からの卒業生が加わる事によって研究力が飛躍的に向上している。

難航していた自転車も現在は市販化までできている。


紙の作成技術も研究所のおかげで向上し、かなり安く提供できるようになった。

おかげで紙も主要輸出物になっている。


蒸留技術が進んだ事で蒸留酒も増えた、米の酒からのコメ焼酎はこの島の特産だ発酵技術も研究所の賜物だろう。

その技術で味噌も醤油も進化した。


さらには兵隊の武器も進化した、各兵には単発銃を装備している俺のAK47から薬莢式の銃弾の開発に成功した訳だ。


硝石をドロップする、『爆弾岩石』なる魔物が炭鉱から現れるようになり、火薬の精製も軌道に乗っている

まるで欲しい物に手が届く炭鉱だ。


町の規模も大きくなり

17年で町の大きさは倍以上になった 炭鉱村も数千人が暮らす一つの町になっている


炭鉱の方も魔物の頭打ちは始まったが強い魔物が多くやはり1月に1回くらい死者が出る危険な仕事は変わらない

いくら対処してもその対処を見透かしたような敵が出てくる危険な仕事なので

福利厚生はしっかりしている、そのため希望者は後を絶たない、子供のなりたい職業の上位でもある。


夏のビーチはもう前世界と変わらない、ナイロン素材の開発により伸縮する水着が出来たからね。

もう若い女性はこれでもかってくらい大胆だ・・おかげでこの島の夏は出会いの島として世界でも人気がある、あらゆる種族の男女来る、婚前の若者たちがね。


だから街に活気がある

しかし、開拓を進めるにあたって魔物が強くなった。簡単に町を広げるとすぐに襲われるので、開拓スピードは、さほど上がっていないのが難点だ。この島が広いのもある。


グラス山の魔物は強いので山の開発は厳しいだろう浄化もしにくい、浄化してもすぐに魔に染まるのである、火山は何処もそうらしい。


ハバの樹液からの産物で新たに加わったのが、土の固化剤である。

水と土と固化剤を混ぜればコンクリートの用に硬くなる、コンクリートというよりアスファルトだろう

熱を加えると柔らかくなるのも一致する、それで道を舗装している。


そして一大事業は、発電所の建設と上水道下水道の施設だろう、まあ我が家はとっくにTOTO制のあれを使っているが。

あれの開発ももうすぐ出来そうだ

電池電気はベロニカにも普及してこの世界の産業革命が起きているといえよう。


そうここは科学都市グラスである

世界に一目置かれる島になったのだ


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