第22話 水着回は必要だよね

4年目の夏。


スイカはもうこの島の特産品だ、各農家でも沢山取れている。

夏のツユキ商店の主力作物になっている

青唐辛子・ゴーヤ・胡瓜・トマト・メロンなどもよく売れる。

海外向けには乾燥唐辛子も主力商品である。


以前はこの辺は独占販売していたが、炭鉱がいい収益になっているので、一般商店にも開放した

そうすると商売人の移住者も増えた。


そして、とうとうヤギを海外に輸出することになった。

まずベロニカにオスとメスの二匹だベロニカでのアダムとイブということになるだろう。

この島のヤギも増えてきたしね、そろそろ、頃合いであったということだ。


田んぼを管理する種族に名乗り出たのがリザードだ、

リザードはベロニカに居住区を持っているが、湿地が面積が狭く、人口が多かったので

移住先を探していたということだ。

湿地のことならリザードの右に出るものはいないと聞く。

水の魔法で水を自在に操り湿地帯は田んぼ、小川、あぜ道と整備されていった。

それは見事だった、さらに戦闘能力も高い、水の魔法の他に槍の扱いに優れる種族だ。


リザードは、湿地帯では無双だがその他では対して役に立たない、種族としてあまりどこの国でも重宝されていない種族である。

中には奴隷として扱われ、リザードの女は慰み者、男は肉体労働者とされてしまう国もあるらしい。


慰み者として、扱われるくらいだから人間とのチョメチョメも出来てしまう構造なのだろう。

尻尾があるが、女のしっぽは小さく、男のしっぽは大きい。

女は歩くのに苦労しないが、男は時折引きずっているので町での生活はつらいだろう。


母乳が出ない種族なので女性の胸は小さい、人型の種族なので少し膨らむはあると諸国漫遊記で読んだ(グラスさんの書庫にあった)

なるほど女性はスレンダーな体系で細めの顔立ちやや緑かかった色を除けば全世界の東洋人の顔立ちだ、

決定的に違うのは耳が穴のみで、男はその穴を出しているが、女は穴を髪の毛で隠している。


耳の穴を見られるのは恥ずかしいそうだ その恥じらいが少しかわいい。


人間とのハーフも生まれるらしいが、基本的にリザードの女子からはリザードしか生まれないという事らしい

この世界は人型であれば、皆まじわうことができるのだろうか・・・?

ただ優性遺伝なのか、母系の種族が生まれる可能性が高く、ハーフになる可能性はほぼないそうだ。


例外もあり鬼族は男も女も優性遺伝をもつ、鬼族の子はみな鬼人となる


ハーフノームのクリスは非常に珍しい存在というわけだ、

ノームも女性に優性遺伝を持つ、ノームの母からはノーム、ノームの父で母が人間なら人間

ハーフで生まれる確率は1%もないらしい


前世界と生物の構造は大分違うものがある。 


紙の制作は成功しているが、現在の紙は初期生産分の紙なので俺が死ねば消える紙だ。

だからあまり主要な使い道はしていない、本格化するのは今年の冬からだろう、作付も増えて生産量も増えるからね。

それを見越して、来年より高等教育施設を稼働させるため既に建設が始まっている

これも楽しみである、いずれ俊太にも通ってもらうつもりだ。


なぜかシンシアも通いたそうだ、まあそれもいいだろう・・・学校生活というのは大事だ。


シンシアの体の成長については、ジーフに聞いたら闇魔法で可能だろうとのことだが、操作できるのは、せいぜい5年分くらいだそうだ

大概は若くするのに使われるが、成長するのに使うのはあまり聞かない話らしい。


ただ魔力を多く使うので今のジーフには扱えないらしい

シンシアが何やらごにょごにょジーフに耳打ちした

するとジーフがやる気を出して俺に言う

「絶対に使えるようになります、だから その時は・・・」

といって顔を赤らめた・・・・はてシンシア何を言ったんだ何を・・・


ただ、その日からジーフは俺に妾どうのこうのは言わなくなり、何やら没頭しているようだった。


なんか少し寂しかったりする俺がいる・・・


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そしてツユキ商店で水着の販売を開始した

といっても販売しているのは、こちらで作った木綿製である。

前世界では水着は伸縮性の高いナイロンだが、この世界で再現はできないの。

だから木綿が中心だ、羊毛があれば少し伸縮性を持たせれるが・・・・

今まで、水着といえば布を巻くだけ、であった事を考えれば大きな進歩だ!うんうん


ジェニファーとシンシアにはナイロン製の水着を用意した、俊太にもだ、ビーチパラソルもポチった

これは簡単に再現できるしね。

木綿でビキニタイプにセパレートタイプを用意した、流石にビキニはなかなか売れなかったが。

エルフ族は気にいったようだ、そのスレンダーでいて豊満な乳は何処の国の女優だよと言いたくなる。

男の視線を集めれば、若い女性中心に人間の女性もビキニを買いだす。

夏も本番になると、ベロニカからの観光客の若い娘が、旅の恥はかき捨てとまで言わないが

こぞってビキニを着てビーチで過ごす。

ビーチパラソルも好調だ、グラス島の今年の夏は暑いぜ!

いずれナイロンに似た生地も開発したいものだ。


家族の海水浴にはジェニファーとシンシア、俊太

ララの家族にミミの家族

新婚のミラとバーグさんも参加した

炭鉱は今日は休みにしたので炭鉱のみんなも来た。


リリーの豊乳が凄かった・・・本当に10人も子供産んだ人なのだろうか

ララとミミは年齢にあったセパレートに上から服を着ている。

ララ

「エルフはずるいねえ歳とらなくて」

ミミ

「本当に、ずるいねえ」


しかしララの娘はビキニだ、うんmララさんに似て可愛い子だ。

ミミの息子と仲がいい双方とも17なので幼馴染だ、いいなあ、そんな青春

イチャイチャしちゃって・・・

実は、ララの娘にもビキニタイプの水着をおねだり、されたので用意しておいた。

もし俺が死んだら消えるからと付け加えた、なら死なないでおくれよとララに言われた、だけだが。

ちなみにリリーの水着もである

俺達グループの女性の水着はカタログを作りみんなに選んでもらった

俺の魔道具だよ、と俺が死んだら消えるから気を付けてくれと。


おかげで、目立つ!目立つ!カラフルで伸縮性に優れた水着

何処で売ってるの?とよく聞かれた。

「来年の新商品です」とゴマかした来年までに伸縮性のある水着を作らないといけない。


炭鉱組の女子も水着を着れば女子だ、無駄な肉のない美しい体をしている。

炭鉱組の男どももこれには色めき立っている。

この様子じゃ、炭鉱村で新たな夫婦もできるかもしれない。

子供が増えるのは歓迎だ、少子化に一躍買う俺、前世界の日本の政治家に見せてやりたいものだ。


しかし討伐者は、男も体が引き締まっている、こちらもかっこいい。

そしてビーチといえばビーチバレーだろうお決まりだね。


炭鉱組が張り切っている、ボールもポチったこれも注目の的だ。

泳げない者には浮き輪だ、これもまだ再現できない。でも海では無礼講だ!

おかげで、再現しなくてはいけない物が増えてしまった。


ジーフは恥ずかしそうにしていた、ジェニファーに連れられてきたようだ。

ジーフはセパレートタイプだがスレンダーな体に似合っている

なんか最近のジーフは疲れているようだ、研究に没頭している。

それでも男にはモテているようだ、しかしすべてを断っている。


シンシアがジーフと話している、何を話しているんだろうか?シンシアがジーフの手を握り

励ましている、こんなに仲良かったっけ?


ミラもビキニを着用だ剣士らしく引き締まった体だ30歳には見えない

しかしここに漂着していたときは、ケーキ太りしていたな、よくひき締めた物だ。

それ以上にバーグさんだ体中傷だらけで筋肉質、処の組長だ・・・撃悪親父だな

まあ仲がよさそうでよかった。


シンシアはお子様だ

15歳には見えない発育は人それぞれだろうが・・・

もしかして前世界の病気が関係しているのかもしれない。

守護者になり健康体を手に入れたが、しかし成長は止まった。

悲しい運命だ

その貧相な体に、似合わない大胆な水着を着ている。

心はアメリカンな娘だよまったく・・・

男を誘惑するすべを分かっていないな・・・しおらしく時には大胆にが肝だ

我儘で大胆な女によってくる男は、碌な男じゃないっていうのに。

ここでスクール水着を着てみれば、そっち系の男はズキューンなのにな

まあそっち系の男が現れても困るか。


ジェニファー?聞くなよ!最高だよ!

白のビキニだ、子供を産んでも変わらない体系。

天使じゃんか・今夜は張りきろう俊太今だけママを貸してやる今夜はパパの物だ・・・

やはり夏は海で遊ぶのはいい、前世界ではうらやましかった世界だ。


農家の爺ちゃん子に、海の娯楽なんて釣りしか無かった。

社会人も休みのない極悪企業だったしね。

ああ・・幸せだ、この世界を守ろう、頑張らなくちゃな。

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