第3話 まさか男に覚醒!

それから12年がたった

紅月は15歳になっていた

身長は男子にしてみれば少し背が低い男の子にしか見えないくらい高い。声も低く女らしい所はないただの男に変わって行った

紅月はあることに悩んでいた

それは中々、武道の技術が上がらないこと。どれほど訓練しても上がらない。その事にとても悔やんでいた

他の子は普通に上手くなるのにまるで鉛を体中につけたみたいに出来ないのだ。これでは約立たずだ。ここに居られなくなる

そしてその日も紅月は刀や弓などの練習をしていた

その時、国軍に攻められた

次々と家族が倒され紐にくくられて行く

か弱い紅月もくくられてしまった

すると国軍の奴らは一人づつ家族を殺そうと刃を向けた

「おめえらがした結果だよ!少しずつ苦しめ!」

「いゃぁだー!!頭!!助けてー!!!」

1人の家族が殺された

そしてまた1人、殺されようとしてる

1人目を殺した刃は赤い液体が着いている。恐らく血だ

周りの家族が震えだした

すると幼なじみの隼が連れ出された

「はやぶさ!!」

(どうして俺はこんなに力がないんだ?女だから?そんなわけない。助けたい!隼を助けたい!!)

紅月は暴れた。それでも縄からは逃れられなかった

「はやぶさーー!!!」

「あかつき!!助けて!!助けて!!死にたくない!!」

隼が殺された

次に引っ張り出されたのは父だった

紅月はあまりの絶望に声が出なくなっていた

そして無限に出てくる怒りに狂いそうになる

すると紅月から光が出た眩い白い光だった

光から現れた紅月は女から男に変わっていた

身体も大きく逞しい体になっていた

紅月は紐を破り近くにいる国軍の奴を倒し刀を取った

紅月は忍びがもつ形で刀を構えた

そして瞬殺で向かってくる国軍のやつを殺していく

その時の紅月は何も考えてなかった

ほとんどが片付いた時、紅月は自分の体が真っ赤に染まっていることに気づいた

「あれ?俺、何してんだろ?なんだ?この赤さは?滑りとしてる」

紅月は周りを見た。そこには大量の国軍の奴の死体と血の海。ここでやっと紅月は気づいた

「俺、人を殺した?なんで・・・・・・・・・?俺達はそんなことをする奴らじゃないのに・・・・・・。なんでたよ・・・・・・!どうしてだよ・・・!!」

紅月は叫んだ。自分のした事の罪深さと父の意志を守れなかった絶望に・・・

「貴様がやったことは罪ではない」

紅月は声がする方を見た。そこには黒髪に青い瞳の高身長の美青年

「貴様はこやつらのやり方や罪の押しつけなどの罪を断罪しただけだ。そしてお前は守ろうとした結果が産んだ形だ」

「そしてその人を殺した時の苦しみや大切な人を殺された感覚を失うな。それが日常茶飯事になると忘れてしまう。そして最後は心のない人形になってしまう。それを忘れるな」

「それとこの件だが勝手に動かれた結果がこうなってしまった申し訳ない。本来なら違う奴らを探ってた。私の指揮能力のないばかり・・・。すまない」

「今度はこんなことがないようにしてください。犠牲は少ないほど良いものです。多いほど悲しいものはないのですから」

「ありがとう」

「いえ」

「あとこの男をこちらに渡してくれないか?」

「どうしてですか?」

「この者の力だ。この者はそなたらよりかけ離れた力と頭脳を持ってる。頭脳は良しとしてそうの腕はそなた等を苦しめると暴走してしまう。間違えたら『家族』を殺しかねん。それを抑えるためにも離れた方がいいからだ」

「・・・。紅月はどう思う?」

「なるべく居られるのならここに居たいとは思います。でも力が暴走して家族を失うなら離れる方がいいと考えてます」

「分かった。お前が行きたいと言うのなら止めはせん。強く生きろよ。紅月」

紅月は力強く頷いた

「はい」

紅月は突如現れた男達についって行った








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ーキャラクター紹介ー


主人公 白井 紅月〈藤原 白月、綾瀬 白〉 ~壱~


女主人公。前世はごく普通の女子高校生。転生後は白竜の血を貴族として(農民や落ちぶれた家名、嫁ぐなどして苗字が変わった人は含まれない)唯一受け繋ぐ白竜藤原氏の長女。義賊に父や兄を殺されたため唯一の血筋を持つものとなる。(記憶をなくした紅月からの視点より)覚醒する時に男になってしまうのは竜の生殖活動が由縁。幼い時からの『家族』の影響で男っぽい発言が特徴的。支賊[シゾク]にいた時は策士だった



※紅月は覚醒すると高身長の美青年になります

基本的には高身長のクール系女子です




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〈支賊と義賊の違い〉

義賊→ものを盗み私利私欲の集団

支賊→民間の支援目的の活動をする集団。収入は義賊討伐をしたことによる国からの報酬や支援での民や貴族からの礼品がほとんど。和風ギルド


※支賊は勝手に作りました。実際はそんな言葉はありません(*ˊᵕˋ*)

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