第148話
スタジオ練習が終わってオレ達は駅近くの喫茶店で飲み物を口にしている。
「すごい熱量でしたね」
神崎さんが感想をくちにした。
幸枝は夢を見ているようにボーっとしている。
キラキラした目でオレと真由美を見ているのは葉子さん。
レイさんは目を瞑って物思いに耽っている。
「やっぱりすげぇな」
ポツリと漏らしたオレの言葉に
「うん、凄かった」
真由美が短く応えた。
「オレ達、本当にすごいグループに誘われたんだな」
「そうね。いいのかなって不安になっちゃう」
「でもケイ君達の歌も素敵でしたよ」
幸枝がうっとりとした表情で言うと、3人もうなずいていた。
「あれを文化祭でやるんですよね」
レイさんが聞いてくるので
「まぁそのための練習ですから」
「日程とかは、もう決まっているんですか」
「2週間後の週末です。金曜日は学内公開のみで、一般公開は土日です。ただ、ステージの順番とかはまだ聞いてないんですよね」
レイさんは、ちょっと考えるような素振りのあと
「葉子、2日とも行こうよ」
と葉子さんを誘っていた。
「良いですね。楽しそうですし」
どうやら二人は二日とも遊びに来てくれるようだ。
「車で来るなら、母さんに言っておくので良かったらうちに停めてね」
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う~ん、これ本当は147話の最後に入れる話ですねぇ。
ちょっとうまく繋がりそうにないので、ここで一旦1話にします。
次回から文化祭編です。
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