第121話

「ケイおはよぉ。朝だよ」

ごそごそ、ぐい、ふにょん。

ん?ふにょん?もっていかれた手の平に柔らかい感触。暖かくて柔らかくて……軽く揉むと、あ、揉み心地がいい。ふにょふにょして良いな。

「あふ」

そんなことしたら、耳元で何か艶っぽい声が、重たい瞼をうっすらと開けると、そこには大きな目をした可愛らしい真由美の蕩けたような顔が目の前にあって

「かわいい」

思わず漏れる本音の感想。そして寝起きでは理性も働いておらず、欲望のままに唇を求め愛おしむように口付ける。そうしているうちに意識が浮上してきた。あれ?オレなにやってんの?

えと、目の前の大好きな真由美にキスしてる、うん手のひらの幸せな感触はこれ真由美の胸を???ここで一気に目が覚めた。

「真由美、何してんの?てかオレになにさせてんの」

「えと、恋人同士の甘い朝ごっこ?」

いや、それ間違ってない。間違ってないんだけどさ。ちょっと対応に困っていると

「いやだった?」

悲しそうな寂しそうな顔で聞いてくる

「そういうのじゃないから、むしろ幸せを感じてるのは確かだから。ただ何かいきなりで戸惑ってるだけ」

「ふふ、なら良かった。こないだなっちゃんが触ってもらってたじゃない。あたしもケイに触って欲しいのよ。ケイにならどこを触られても嬉しいんだからね。あとね……」

ちょっと恥しそうにしながら

「そのケイにも触りたいの」

「お、おう、そのまぁ恥しいけど、オレも真由美になら触られても良いっていうか、多分触って欲しいって思ってる」

うわ、オレ今顔赤くなってるよな。もう耳まで真っ赤な自信がある。

「うふ、ならケイにも触っちゃお」

真由美の柔らかな手がオレのパジャマの中で胸のあたりをサワサワと触ってくる。くすぐったいような甘い感覚が走り、思わずオレも真由美の身体に手をのばしていた。

真由美の引き締まったそのうえで女性らしさのある身体に手を添える。夏制服のすそから手を入れ真由美のおなかをぷにぷにと触る。さわり心地もいいし真由美のおなかってだけでも特別。真由美のほうも手が胸から下がってきてオレのおなかをさすっている。おたがい見つめあいながらお互いを触るって何か凄くドキドキする。少しずつ手の位置をずらして真由美の胸のすぐしたを触っている。真由美はスポーツブラなのでこのまま手を上げていけば……、そんなとき真由美の手が少し下にさがって少し躊躇のあと、すっとパジャマのズボンの中に入ってきた。

「え」

思わず、声が出た

「ダメだった?」

恥しそうな真由美に

「いや、ちょっとびっくりしただけ。触るなら優しくな。そこはあれだから」

「ん」

短く返事をしたかと思うと、するっと入ってきて直接触ってきた。当然こんな状態なのでアレがアレしているのをそっと優しく触ってくる。

「これが、ケイの……あたしの中に……」

何かつぶやいているのも、何か恥しい。オレの手は今真由美の柔らかいふたつの丘を撫でているけれど、真由美がそっちを触るならオレも良いのかな、いいよねきっと。と自分の中で言い訳をしてオレもそっと手を下に下げていく。真由美は制服なのでボトムスはスカート。そっとスカートの裾から手を滑り込ませすべすべの太ももを撫でる。ピクリと反応したけれど特に拒否する感じはない。ゆっくりと手を滑らせ最後の布にたどり着いた。真由美の敏感な部分にそっと指を這わせてみる。しっとりとした湿り気を帯びた布を擦るように撫でると。

「う、ん。ケイ」

熱を帯びたような声で真由美が呼びかけてきた。あまりの艶っぽさと可愛さに唇を合わせる。指は真由美の熱くなっている部分を布の上から撫でている。そろりと布の脇から侵入させ優しく触れる。布の上からの感触と違いそこはぬるりとした液体で湿っていた。キスをしたまま指を進めようと真由美にアイコンタクトをとるとほてった頬に嬉しそうな笑みを浮かべていた。そこで指での侵攻を進めようとしたそのとき

「にぃ、真由美おねぇさん。そろそろ気付いて欲しいかなぁ」

「な、奈月いつからそこに、ノックくらいしろよ」

「えぇぇ何度もノックしたのに返事無いし、何か荒い息遣い聞こえてきたから心配して見たらこれだもんねぇ。まぁ風船はあるみたいだから最悪いたしちゃってもだけどさぁ。なんでふたりはいつも朝からなの?学校あるのに」

とりあえず着衣を整えて

「つい盛り上がっちゃって」

「とりあえず、朝ごはんできてるから来てね。お母さんには言わないから」

「あぁわかった」

ドアを開け出て行くところで

「にぃ、今度あたしともしてね」

とウィンクして行きやがった。

「と、とりあえず朝飯な、着替えていくから真由美は先行ってて」

「一人で先に行くなんて気まずいよ。一緒に行ってよ」

「あぁそっか。わかった」

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