第65話

mayuyun♡:明後日のことだけどさぁ

kei:ん?

さっちゃん:なにか問題あった?

mayuyun♡:レイさんと葉子さんには何て言って行く?

さっちゃん:あぁ、あそこでは私たちと仲の良いのあの二人だけだもんねぇ

ゆうじ:黙って行くのもちょっと気まずいかな

まぁ確かに言われてみれば現状だとふたりを仲間はずれにするような形か

kei:んじゃ軽く誘うだけ誘ってみるか。でもオレ達は1日オフだけど、むこうもそうだとは限らないからダメ元って感じかな


レイさん葉子さん含めたトークグループを開く

kei:こんばんわぁ

葉っぱのこ:こんばんわ

Ray♪:お見限りだったじゃない。どうしてたの?

kei:もう、わかってるでしょ

Ray♪:あはは、新見部長のせいですよね

葉っぱのこ:あそこまで露骨だとさすがにあたし達も引いてるんだけどねぇ

kei:で、実はオレ達、明後日が1日オフなんです

Ray♪:あらぁ狙われ放題ねw

葉っぱのこ:どうするの?何か強力してほしいのかしら?

葉っぱのこ:強力→協力

kei:いえいえ、オレ達は外に逃げ出すことにしたんです。

葉っぱのこ:外って、こないだのオルゴールの森みたいに外部に遊びにでも行くんですか?

kei:おぉ葉子さんするどい。

kei:そこでお聞きしたいんですけど。あさっての華桜女子大空手部の予定ってどうなってます?

Ray♪:明後日ね。えーと、確か近くの大学の女子空手部を訪問して親善試合みたいなことするはずですね

葉っぱのこ:午前中はそれで、午後は確かフリータイムになってたわね

Ray♪:そんな訳だからケイ君たちは外に逃げちゃえば安全よ

kei:あ~、その、そういうことじゃなくてですね

Ray♪:ん?

葉っぱのこ:何かしら?

kei:予定が合えば一緒に遊びに行きませんかってお誘いだったんですが、親善試合じゃぁ無理ぽいですねぇ

Ray♪:行く

葉っぱのこ:あたしも行きたい

kei:え?でも親善目的とは言え試合ですよね。

Ray♪:どうせあたしら試合出れないし

そこに話を見ていた真由美と雄二が乱入してきた

ゆうじ:なんでレイさんが出れないんですか

mayuyun♡:他の連中より明らかにレイさんの方が格上なのはこないだの動きでわかる。まともにやったらあの連中はレイさん相手に3分もたないはず

葉っぱのこ:あぁ私たちハブなんで

kei:は?

mayuyun♡:え?

ゆうじ:??

さっちゃん:大学でそんなのあるの?レベル低すぎて信じられないんですけど

Ray♪:新見部長はなんとかとりなしてくれているけれど、その新見部長も今年で卒業。どのみち私たちに今の空手部でやっていく意味はないの。

葉っぱのこ:部も今回の合宿を最後に退部するつもり。

Ray♪:正直なところ、愛想が尽きた。むしろ1年半よく我慢したと自分を褒めたい

葉っぱのこ:そういう状態の中で君たちに出会ったの。陸上部という格闘技とは明らかに違う世界に身を寄せながら、あれだけの強さをもっていられる君たちに

Ray♪:正直言葉を失ったわ。そして強烈に憧れたの。陸上部にいるという以上、空手の稽古などしている時間はほとんど無いのでしょう。それでも・・・

葉っぱのこ:あなた達の隣に立ちたい。一緒に前を見たいとそんな風に思ってしまったの。

Ray♪:そうしたら、もう今の空手部にいるのは無理よ

kei:あのぉオレ達ただの高校1年生で、そんな大したものでは

Ray♪:あたし達もそこまで馬鹿じゃ無いわよ。事情があるのは察しているわ。

葉っぱのこ:だから、詮索はしない。ただ、仲間として一緒に前を向かせて欲しいの

kei:あぁ、もう。ちょっと遊びに行こうって話が、なんでこんな重い話になるんですかぁ

Ray♪:あら、そういえばそうね

葉っぱのこ:たしかに、だから、今は単純に一緒に遊びましょう

kei:じゃぁ、今回は一緒に遊ぶということで、内容を説明しますね


「あの部最低ね」

真由美がもの凄く怒っている。であったときはあんなに嫌っていたのにな。

「そうです。大学生にもなって何やってるんでしょう」

幸枝も怒りが収まらないようだ。だがオレはちょっと違う

「そうか?オレは理解はできるぞ。擁護も推奨もできないし同じ事をしろと言われても気持ち悪くて無理だけどな」

「まぁ真由美もさっちゃんも理解しなくてもいいけど、要するに人間はそんなに強くないってことだよ」

雄二がうまくまとめたので、その話はそこまでにしてスマホから電話を掛ける。二人分の予約を追加するためだ。空きがあればいいけどなぁ

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