第26話

「ケイ、朝だよぉ」

ぼすんという感じでふとんの上に真由美が飛び乗りながら起こしてくる。すでに日課になってしまった朝の風景である……

「……もう30分……」

さらにふとんの中でまるまるオレと、そのままふとんの中に入り込んで

「それじゃ一緒にね」

と真由美が抱きついてくる。

このまま起きたらいつものパターンだなと、寝ぼけた朝の頭で考え。いっそのことと真由美を抱き枕にする。おぉふわっとしていい匂いがして気持ち良い。

なんか特に顔に当ってる柔らかいものが気持ち良くてスリスリとほうズリをする。

「ん、あん。ケイいきなり……」

なんか真由美の色っぽい声が

「ん、気持ち良いな」

なんとなくそう答えたら

「あ、朝だから……す、少しだけね」

あまりの気持ちよさにまた意識を手放してしまった




「ケイ、そろそろ本当におきなさいよ」

ふとんがめくられ、朝日が眩しい。

「う、ん……真由美おはよぉ」

見ると、真由美の頬が少し赤い

「2度寝しちゃダメだよ。ちゃんと起きてね」

「ん、なんか凄く幸せな気分なんだけど……」

「え……な、なんでだろうね……」

「何をあせってるんだ?」

「なんでもないよ。それより起きないと朝ごはんの時間なくなるよ」

時計を見るといつも真由美が起こしてくれるより15分ほど遅い。

気持ちのいい寝起きに機嫌よくベッドから離れた。

「すぐに着替えていくよ」

「うん、じゃぁ下に行ってるね」

と、部屋から出ていきかけ、戻ってきた真由美が抱きついてきた

「おはようのアイサツ」

といいながら。唇にやわらかい感触

「じゃぁ早く来てね」

オレが反応するまもなく真由美は部屋から出て行った。

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