「少女ふたりの、SF」の、SFのほうについて。

 今回のKACは、私の参加作はすべて「SF」ジャンルで、登場人物は「女の子(と、思われるようなものも含む)ふたり、がかならず出てくる」というものに、なりました。


 これは最初から意図していたものではなく、三作目までがたまたまそうなっていたので、あ、じゃあだったらあとの二作もせっかくだから個人的それ縛りでいくか、と思ったのですね。

 これがもしかして十回ぶんあったら、そう思ってもすこし躊躇したかもしれませんが……!

 あと二回だし、ちょうどいいでしょう、と思って、じっさいに最後までそういうスタンスで書いてみました。

 うん、そういうふうに「縛って」書くのって、個人的に好きなんですよねえ。最近あまりできていなかったので、なおさら、楽しかったです!





 個人的な、ほんとうにごく個人的な執筆のおはなし。

 SFと、少女ふたり、百合とかのおはなしについても、すこしだけつらつら!



 まず、SFにつきまして。



 SFは、カクヨムではけっこう書いております。

 でもほんと、ここ数年でといいますか、結果的には急に書きはじめましたというかたちです。


 お恥ずかしながら、SFってあんまりふれてこなかったんです。

 読書は大好きでしたが、読んできたのはジャンルでいえばもっぱら、純文学や古典、ファンタジー。

 読んだものが、たまたまSFだったって場合はあったんですが、ほかのジャンルに比べてあきらかに疎いジャンルでした。


 他作品の話で恐縮ですが、私のカクヨムでの代表作のひとつに「アゲイン 高校の同級生が、ペットショップで売られていました。(https://kakuyomu.jp/works/1177354054885357544)」という(超)長編小説があるのですが、これがたぶん生まれてはじめて書いたSFです。

 しかも最初は、他サイトに連載していたころの話ですが、他ジャンルとして設定していました。

 SFだとは思わないで書いてました。

 よくわからない。ディストピアものだという自覚すら連載初期は危うかった。こわい。自覚しないってこわい。自覚しないとな……なぞの反省会……。

 ちなみになんで気づけたかっていうと、みなさまからいただいた感想や、あと作家仲間さんがリアルでけっこういろいろご指摘くださいました。SFだったよ。よかったね。


 私はそれまでどちらかというと純文学寄りのものばっかり書いていて、その路線を変える気はあまりなかったのですが、でもなにも突然前ぶれもなくSFを書き出したわけではなく、たしかに心当たりはありました。

 それまでの二年間、私は大学でがっつり「科学哲学」の授業を受けていたのですね。

 科学哲学で、いろんなことをやりました。人工知能、シンギュラリティ、宇宙、脳、科学倫理……その二年間の最後の締めとして書き上げた、人工知能の可能性について記号論理学的に考察したレポートが、アゲインのいちばんもとのもとになってました。


 つまり創作からではなく、ある意味ではノンフィクションの世界から、SFを書くのをスタートしたんですね。

 でもなんていうか、やっぱSF書きはじめたら書きはじめたで、「うーん! 自分、無知ー!!」っていうのが、増えたわけでして……個人的に……。



 なので。

 つまりしてけっきょく、なにが言いたいのかといいますと。


 アゲインがSFだと自覚してからはなるべく、観るがわ読むがわとしても、SFを積極的にふれるようにしていますし、書く機会があったら、なるべくSFを書いてみるようにしています。


 今回は、いろんな点からいろんなSFを書けたので、とても楽しかったです。よい機会となりました、よい機会をいただきました!

 やっぱり、こういうことにつながったりするから、こういうイベント。いいですね!!

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