[日記]共感性の欠片もない

※暗く、攻撃的な内容です


 いじめとかいうものが広く取り上げられるようになったのは、つい最近のことのように感じる。

 正直思うとは、生き残ったもん勝ちの世の中、そんな目に遭ったならいくらでも避難して問題なんて起こらないだろう、ということだ。子供ならなおのこと。

 それを問題視するのは、問題を問題として捉えていない方なのだろう。そもそも、問題はないことが、さも優秀である、という認識であるということも、引き起こしているのだろう。言い換えると、ことなかれ、というやつだ。


 正直、生き残った側からすれば、加害者の不幸を、今でも願わずにはいられない。没落して、今にも死にそうになっていてほしいと思うし、今になって馴れ馴れしくしてくるだろう組織ぐるみの奴らに会おうとも思わない。

 基本的には、どれもこれもが普通の生活に落ち着いているのだろう。もっとも、そこに生き甲斐というものを持っているのか、というのは知らないが。


 それで、自害するな、生きていればきっと、というような、励ましの言葉を並べ、今を耐える者たちにエールを送るようなものは、多くある。

 私はそのようなものを書こうとは思わない。暗い気分を晴らすには、希望を与えられるよりも、見いだす方が懸命だと思うからだ。

 与えられたとして、それは時間と共に風化するもので、あなたに向けられたものであると同時に、自身に宛てられたものではないと気づくのは、簡単なことだろう。

 明日、また行ったら。それだけで憂鬱。

 ならば、その憂鬱を晴らすだけのことは、できているだろうか? 別に想像でもいい。仇敵が追い込まれ、すがり付いてくるさまを蹴落としてやれ。

 もちろん、それは一時しのぎだ。一時の安寧だ。

 見いださなければ追い込まれるだけだ。自分は特別だと、何かに打ち込み、そこから見える景色から、奴らを見下ろしてやれ。

 それが大成するかは、技術と時の運だ。だが、そんな狭い世界でいきっているやつらを見下すならば、何かをするだけでできることだ。

 それだけで、いい。希望を見いだせ。それだけで、やつらの愛想笑いを潰してやれ。

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