[日記]食の彩り、それは見た目だけにあらず

 おそらく、私が生涯かけて、最安値の昼食を口にする。200円にも満たないそれは、精一杯の香りを放っている。

 では昼食に限定しなければなんだ、といえば、もちろん菓子パンだろう。今はもう食べなくなってしまったが。

 昼食は基本、出掛けていることが多いので外食になるのだが、今日はそうしなかった。最近、床につくのが遅くなりがちなので、リラックスしようと考えたわけだ。


 さて、本題だ。

 150円程度のこれは、豆腐グラタンと名乗った。どんなものなのだろう、と好奇心で買って、先ほどいただいたわけだが、第一印象はこれだ。

 ……真っ白ォ!!

 彩りもくそもない、豆腐しかない。それもそのはず、重みのほとんどは一丁の豆腐で、あとはソースがひとつだけ。なるほど、これは安いわけだ。

 調理してみると、まぁ香りはグラタンである。とはいってもソースが頑張っているだけなので、まぁグラタンとんはそんなものかと感じてしまう自分がいる。


 さて、そんな無味の色をいただいたわけだが、豆腐というだけあって食べ応えはない。ソースはミートソースで、これが頑張っているだけだ。

 さらさら。さらさらさらさ、さらさらさ。

 うーむ、これは食事といえるのだろうか?

 日本の料理は柔らかいものが多いが、かといって食べ応えに直結するそれは、はたしてそれでよいのだろうか?

 まぁ、安かろう悪かろうなので、今後は買わないことにしよう。追加の料理をするか、それはまた別のお話だ。

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