[ネタ]才は名を冠することなし

 特定の分野に関しては理解が早かったりすることを天才と言うじゃないですか。理数系や運動、芸術分野にて名が残っていたりする、ということは非常に多いですが、ところで、彼らは彼らであって、何の天才だったのでしょうか。


 いろんなジャンルに頭をつっこんだ偉人も多いわけですが、こう思うわけですよ。

 「○○の才を得たから」という導入から入る物語の、才能のバーゲンセールについて、才能というものをバカにしてるんじゃないかと。


 まぁ、娯楽の一種ですからね。そんなに目くじら立てる必要はないのですが、才能ってそんな安っぽいものなのでしょうか?

 例えば訓練を繰り返しているうちに、潜在していた能力が発揮される、なんてことはよくあることです。動体視力とか、反射が生かされる、とか。

 けど才能という得たいの知れない何かを手にして、それで無双するぜって、なんかこう薄っぺらというか、なんというか。代わりに追放とかされていたとしても、そこに因果関係ないよね? という。


 才能って、生態のエラーの代償なんですよね。一般と呼ばれる水準から大きく上にかけ離れた能力の代わりに、下方向にかかるものも大いにあって。

 あくまで娯楽にそこまで、と言うのは本当にそうですが、才能とか秀でるとかに、何かしらコンプレックスを抱えてないと、こういう内容をひたすらに描けないよなぁ、と思った次第です。

 ……世の中、そんなに嫉妬にまみれてるのかなぁ……

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