[創作論]模造よりかは、普通でよかろう
ゲーム原案小説、の企画が間もなく締め切られる。いくらか考えたが、さっさと出しておこうと、都合の良すぎた異世界は、のやつを投稿してしまうことにする。
先月末から今月にかけて、バタバタとしていたからだ。作業する暇はあったが、イレギュラーなタスクというのは概ね、なかなか消化できないものだ。
さて、尖ったものを募集、と要項にある本コンテストだが、「尖る」とはなんだろうか? 物理的に表現できないそれを、どう尖っている、と表現すればいいのだろうか?
正直、尖る、というものほど難しいことはないだろう。特定分野のお宅ではない限り、その専門性が表に出ることなどそうそうない。ましてや、知識欲の凄まじい人でないのならば、天井なんてものはすぐに見えることだろう。
ただ見栄を張りたいから。そんな一筋の糸にすがる人もいれば、テンプレートに沿えばすぐに作れる人もいる。しかしそこには個性とよく呼ばれる尖りというものは存在しない。
あくまでそれは、オリジナルな要素であって、個性ではないのだ。その要素から、作者の個性を予想できるだろうか? 文章に落とし込めたそこに、作者らしさが見えて、初めて尖りというものが認識されるのだろう。
尖りを求めるならばまずは模倣だが、尖りを出すには普通を通過して研磨しなければならない。さて、あなたは尖りとやらを、魅せられているだろうか?
話は戻って原案コンテストについてだが、そもそも応募した作品群をパッと見る限り、やはり関係のないものが混ざっているのが気になるところだ。
そもそも、ゲームの題材のシナリオが欲しい、というコンテストだ。何があれば嬉しい、とかの情報は一切ない。真っ白なキャンバスどころか、画材もないし、ましてやアトリエさえあるのか怪しいものだ。
原案というからには、ストーリー重視なように思える。しかしシステム面とか書いても問題ないという。キャラの説明だとか、そんなものでもいいとか。
……「ストーリー」原案ならば物語重視だろう。だがそんなことも明記されていない。ましてや採点基準も曖昧なうえ、どのみち人気だったから、で採用されるのだろうという結果は目に見えている。
もしかすると企画書というかそういうのが欲しいのか? 文面だけでできるのはせいぜい、ストーリーくらいな気がするが。
まぁ、そんなものよりも、自分で作った方が早いので。そういう心意気で今日は何を進めようか。
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