　あなたの部屋は、散らかっていますか？

　部屋に限らず、机の上だとか、調味料の棚とかでもいいです。

　さて、どうやって片付けましょうか。

　あらゆるものが、いつの間にか点在するこの空間。明らかに捨てるものも、使わないものも、放置、放置、放置の瓦礫の山。

　究極の話、そうなってしまうのは二つの要因があることは自明のことである。一つは処分しなくても問題がないこと、もう一つは処分のために労力を要するから、である。

　例えばティッシュを一枚消費したとしよう。だがゴミ箱は、いささか手を伸ばさねば届かない。ならばあとでまとめて捨てようとオンザテーブル。そこにあること自体は不愉快なものだが、今むさぼっている娯楽の前には、処分なんて不要なものだから、後でで問題は全くない。

　怠惰をむさぼる。すなわち、時間の経過と共に消費する。そして記憶というものは怠惰の前には屈するしかないもので、いざ娯楽から脱出しても、放置も放置なんてことはざらである。

　これを解消するには、この二つを排除すればいい話で、特に後者のすぐに始末をつけること、の効果は非常に高い。

　いちにのさん、ではなく、いち、でかたがつくようにしておく。ただそれだけで、漫然と過ごし片付けられない、ということは減る。

　前者については、メインの生活スペースを限られたものにすることで解決できる。座って作業をすることが多いなら、作業場に必要以上の余白は用意しない。ただそれだけで、処分しなければ作業ができないという勝者の明確なジレンマが発生するのだから、簡単なことだ。

　では、片付けに悩む前に、散らかる原因を考えてみてはいかがだろうか？

　ただ、掃除をせねば片付かないものは、どうしようもないのだが……。

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