[日記]断・情報期間

 食べるときはスマホをしまいなさい。

 口を酸っぱくして言われても、それは無理だと答える。取り上げるわよ、とトーンを落としてくるものの、それにめげるわけにはいかない。

「明日の朝練メニューがくるから」

 そんな言い訳をしてみても、騙せるのは母くらいで、助け船を出すのは父で、

「明日必要なものは、準備しながら見なさい。今、準備しているわけじゃないんだから、閉じなさい」

 でもこれから買いに行かなければならないものがあるかも、としても、コンビニなんてすぐそこだからと、閉じざるを得なかった。

 単に、生放送の実況スレを見たいだけなんだよなぁ。SNSにも情報は乗るし、動画サイトにものは残るけど、リアタイで生に近い情報を見たい。かといって後で食べるときは皿洗いをしないといけなくなる。

 どちらをとるのも嫌なら、食べながら見るしかない。しかし親はこの通り。当人たちも、雑談しながら、視線を交わしているのだ。もちろん、こちらにも飛び火する。

 曖昧な返事をしながら誰よりも早くに食べ終えて、私室に戻る。すぐさまベッドに寝転がって登録しておいた動画を開く。

 飛び込んできたイラストに、胸が高鳴った。


◆◆◆◆


 食事中のあれこれ、昔っからあるものですよね。食べながら別のことをしない、とか。かといって食べることに集中しても、退屈だからスマホを開くとか。


 私は、外食のときはスマホを閉じますね。夕食とかは動画を流しながら見る、程度のことはします。あくまで視聴しているだけなので、どちらかといえば食事に集中しているのだと思います。

 で、食べながらいじってると、しんどいんですよね。折角食べられるのなら、その味を脳に届けたいって思うわけですよ。突然の電話は流石に対応しなければなりませんが、食べるは食べるで注力する方が幸福感を得られるんですよね。

 今回は調理ミスった、とか味付け間違えたわ、とか。そんな下らない感想を抱きながら食べる。食事をするときくらい、のんびりとしてみてはいかがでしょうか?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る