[日記]寒空前のうたたねを

 二週間連続の、やすみの雨の翌週は、前日こそ降ったものの、朝こそ雲におおわれたものの、心地よく晴れわたった。

 積み上げた予定を消化して、青空のもと帰ることの、なんとも晴れやかなことか。

 暑すぎず、寒すぎず。小さな羽虫もぶんぶんと飛び回り、街路樹は節約のためのみそぎを始めている。カシャクシャとひかれる落ち葉は、名残惜しそうな様子もなく、ただ脇に追いやられる。

 こうした日に、予定もなくのんびりとした時間を過ごせればさぞ気持ちいいことだろう。ゆっくりとした日差しのなか、昼寝に興じることも、きっと。

 だがそんな妄想も、扉一枚をくぐればどこへやら。

 買い出しの戦利品を冷蔵庫へ。残しておいた掃除を始め、少しストレッチをしたらもう二時だ。気分の向くままあれもこれもとしていたら、さらには夕飯時。

 しかしどことなく、すっきりした気分だ。夕食を用意して、シャワーを浴びて。寝るまでの作業を行い、時計を見計らってベッドイン。

 明日、やるべきこと、できればやりたいことを復唱しながら、休日の前半は終わる。


 そしてその日は寝覚め悪く、午前は日課を済ませた後はのんびりと。まぶしいくらいの空に心ひかれるが、体が重い。

 しかし今日の昼食は用意していないからと、軽食の調達がてら散歩に興じることとする。

 やはり言い天気である。どこかでぼんやりと時間を忘れてカフェオレでも飲みたいものだが、残念ながらここらにそういうものはない。

 昼食を口にしながら、歩く。適当に、歩く。ぽかぽかひんやりとした心地よさと、腹が満ちていく感覚に、昼寝タスクがぼんやりと現れてくる。室内でもきっと心地いいことだろうなぁ、という想像もつかの間、やはり扉一枚でそれは消え去る。

 もちろん外から差し込んでいる弱い日光。これに自らを差し出せばよいものを、あれこれと思い出し始めるのだ。

 あれしてこれして。それでこれで。

 幸いなことに、今日、寝るまでのタスク消化には一定の満足感があった。加えて、ゲーム製作も11月には終わるかもしれないという展望も見えて、少しご機嫌だ。


 もう少し、のんびりと生活をしてもいいのか、考えものだ。


◆◆◆◆


 転寝? してないですよ。でもそれもいいよなぁ、までは考えていました。


 春と秋はちょうどいい季節ですが、これがまた、長くは続かないんですよね。どうしてなんでしょうか。太陽にたいして地球が傾いているせいなんですけれど。

 なんで傾いている自転する必要があるんでしょうね? 謎だ。気分的には年中安定した気候が楽といえば楽なのですが……。

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