[設定]エピソードエンディング(市場・王編4)

※キャラクター設定ではなく、進行上のネタというか「こうしたかったんだ」とかを書いていきましょう。つまり、反省会です。









 まずは「市の病の治し方」にて、フェリ、ビルドルが登場しました。「文化を描く」目論見は、ここでは成立していたということですね。

 ビルドルはテレアと同じく、異常な魔法を扱えるドラゴンと呼ばれている存在。んで人間の姿をしている男(?)です。

 この世界では、肉体が魔力で構築されている以上、魔法による治療は非常に困難とされています。なぜなら魔力で神経含む肉体を再現することが難しいからです。想像できますか? 個々によって異なる細胞を一片も変わらず再生させるだなんて。

 よくある「治癒速度を上げる」とかそういうものは存在しません。もっとも、魔力と体力さえあれば自然治癒でどうにかなることも多いです。

 そんな中、治療を魔法で行ってしまう彼が市場にやって来て、フェリがどうにか引き留めた。代わりに、彼の腹を満たすことのできる唯一の黒い魔結晶を報酬として与えていました。

 この魔結晶、何かに使えればよかったんですけどね。何ににも使えませんでした。あぁ残念。当時の想定では、魔力密度の高い魔結晶でした。

 彼の治療魔法は「肉体の欠損を除くエラーをもとに戻す」というイメージでいいです。万能だけど限界のある、やる気のないにーちゃんでした。


 次に「なんら変わらぬ日常を」にて登場する宗教ですね。魔法は世界樹からの贈り物であり、その世界樹を信仰する者たちです。

 執筆当初の予定では、渓谷の国の刺客が教徒たちを先導し、カルを捕縛。そして追い込んでいくという形をとろうとしましたが、尺の都合上できませんでした。投稿した内容でも、息のかかった信仰者が協力はしているでしょうが、本編で触れることはありませんでした。

 そちらのシチュエーションでは、王として目立つ役割のないように見えるカルは、実は魔法の管理をしているのだ、と渓谷側が扇動。それを信じて魔法を使いたい信者が現れ、拷問するという想定でした。


 最後に、「ほどけぬ呪縛が呼ぶ者は」にてカルの肉体から現れた黒の枝について。

 3でも触れましたが、これは「異界からの干渉者」です。彼に自覚こそありませんが、干渉者を拒絶するのが彼の勤めです。もとは「扉(ゲート)」を魔法で開き、異界から救援者を呼ぶ想定でしたが、情報が多くなりすぎるのでこういう形になりました。

 先日も触れましたが、この「干渉者」が何者なのか、「異形の王ら、いわく」にて語りたかったのですが、更新ペースの都合でお蔵入りです。また番外編として書く予定ではありますけどね。


 王編はこれくらいでしょうか。わりと内容を覚えていましたね。

 複数主人公の難しさが現れた章でございました。

 次のエピソードエンディングはテレア編ですが、こちらではマシになっているか、検証してみましょうか。

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