[詩]真白に浮かぶは

今日は何にしようかと道具を広げる

いや違う

どうしようかとキャンバスを広げたのだ

まずは思うままにかいていく

書く

描く

欠く

取ってつけても

消してみても

あまり代わり映えがしないのは

技量の問題なのか

それとも

これが変わらなくていいと身を固くしているのか

かいてもかいても浮き沈みする

空を飛んでほしいのに

君をそこから救いたいのに

どうしても地に足をつけるしか

できなくて


◆◆◆◆


 絵を描くにしても、小説を書くにしても、ゲームを作るにしても、モデルを作るにしても、キャンパスに描く必要があるよね、というお話。


 もちろん、便利なエディタはたくさんありますよ。AIによる自動着色とか、それはもう、たくさん。

 しかし、それに納得できないから繰り返し筆を執るんですよね。最終型は違えど、結局はそこに、求めるものを切掬い上げ、命を与えたい。

 どうして、そう思ってしまうのでしょうね。生きることはできているのに、それ以上に活きようとする。人間というのは不可思議です。

 芸術を通して人類は発展してきた、というのも、間違いではないのでしょうね。文字だって初めはただの生き物の形を真似た絵だったのですから。

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