[創作論]雌雄という体組織

 山飛竜の成熟した男女は見分けが付きやすい。前者は体格が大きく、地面から背中までは人間の成人男性ほどの高さがあり、鼻先から尻尾の先端までの体長は市場の一般的な家の高さはあるだろう。

 一方の男の方は、二回りほど小さい。人間だと男の方が体格が大きくなりがちだが、どうして彼らはそうなっているのだろうか。

 いや、立脚類だと男の方が大きくなりがち、と考えるべきだろうか。飛竜も二本の脚を持つが、そこは置いておくとして。

 身近な友人のことを考える。立脚類の獣だ。先日、同郷出身の者と並んでいた彼らはおよそ同程度の体格だった。となるとその節は否定される。

 膝折の者はどうだろう? 紅竜は男の方が筋肉質だと聞く。角を除く身長は同じだと聞いたことがある。

 四脚の獣たちは、一見すると見分けがつかないくらい体格が似ている。四脚の竜、青竜はそうでもないようだが……。

 そもそも、魔力で肉体が構成されているならば、ここまで多様な生態が生まれたのだろうか? 魔法についてはからっきしだが、そちらからのアプローチをしてみようか。


ある者の日記より


◆◆◆◆


生物の雌雄の身体的特徴の差。幻獣を取り扱うためにあれやこれやと設定を加えることは、ファンタジーモノの定めですね。

もちろん、既にある悪魔の設定とかを探して盛り込むのも手ですが、新たに付け足すのもまた楽しいわけです。

で、彼らに雌雄を与えるとき、身体的特徴にどういった違いを与えるのか、気になった次第です。

実際のところ、ワンコ一頭、ライオン一頭、孔雀一羽とったとして、見た目で雌雄が分かるかどうか、差があることでしょう。すべてわかればそれは才能です。

市場では、一般的に考えられがちな性差が適用されています。男は筋肉が発達しがち、というように。

例外なのがシェーシャとトレムの山飛竜ですね。彼らは体格の大きさを逆にしています。特に明確な理由はないのですが。


市場では立脚類、もとい、よく獣人とされる者の体格は人間よりに設定されがちですね。ある意味、人間が本能的に「同種の肉体」に依存しているような何かを感じる部分もあるような気がしますね。

まぁ、イメージしやすいに越したことはないんですよね。設定を盛り込みすぎるのも覚えてられませんし…。

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