目の前にある利益だけを守ろうとしたガンダレウスの悪意が、ここで遂に牙を剥いた訳ですか。
自分勝手な権力欲と自己保身に目が眩み、後々幼い子供たちを死地に晒す事になるとは、まだ気付いていない訳ですね?
作者からの返信
@bunsainashi-yomisen様、毎度ご愛読いただき誠にありがとうございます、Ginranです!
ガンダレウスの悪意が牙を剥いた……というのは全くもっておっしゃるとおりなのですが、実際ピカレスク本編にはガンダレウスは出てきていません。
これは創作的なお話になるのですが、自分の過去作品の中から使えそうなイベントを現在の作品の伏線として利用しています。
今回の水害を実は人為的に起こったもの、ということまではこの394話を書いていた当時に考えていました。
ですがそれがガンダレウスという名前になったのは異世界嫁を書き始めてからです。
ティア・ガンダレウスという少女をキャラ設定していたときに、ピカレスクで遭った水害を手引したのは実は彼女のお父さんにしようと、あとから付け足して考えました。
なので申し訳ありませんが、ピカレスク本編だけ読んでいても、ティアたちの片鱗を感じることは一切できないと思われます。
ガンダレウス氏とゾルダが繋がっていた、と考えたのも異世界嫁からになります。ピカレスクではそれらの設定は出てきません。あくまで異世界嫁の設定になります。
一応流れ的にはこのあと、ガンダレウスの内戦が起こっていると聞いたタケルくんがウーゴ商会などを使って内偵を進めていった結果、ガンダレウスの悪い噂が浮かび上がり、内乱の現地調査に赴いたとき、たまたま私刑に遭いそうになっていた姉と弟を保護した、というのがあります。
その後、本当にタイミングよく伊織くんの寄付が遭ったために、タケルくんがガンダレウスの民たちに宣言します。ガンダレウス姉弟はこの国を救うための資金稼ぎのため人身御供になったと。そこでティアたちは罪を償ったという形になりました。
これらのお話はティアの大阪の夜の告白から想像していただくしかありません。
あくまでガンダレウス内戦、エルフの領域での疫病、エブロス領崩壊、などはピカレスク本編から外れた異世界嫁前夜のお話になりますのでご容赦ください。
濁流に呑まれる直前になって、
やっと本心に気付いたビオ。
それも束の間、
ココロを開こうとしたラワンは、
ビオを助けるために力を振り絞り、
助ける事はできましたが、
代償は自分の命でした。
ビオは濁流に呑まれるラワンを観て、
こう思ったのでは?
「失くしてから気付く尊いモノ、幼い僕らは的外れだらけさ」
そんな後悔も僅かの間でしたね。
運良く、
2人の精霊が居た事で、
無くなる筈の命がたすかりました。
ラワンもその1人。
この後、
ビオとラワンが上手く行くのかは、
誰も判らないでしょうが、
幸せになって欲しいですね。
作者からの返信
須藤 恭也様、毎度のご愛読とコメントに感謝申し上げます、Ginranです!
ビオとラワンくんはうまくいきそうな気がしますね。多分に姉さん女房になるでしょうけど、それがラワンくんにとっても幸せだったりしてw
精霊ふたりによって助けられはしましたが、実際それは町の人々が誠実で懸命だったからでしょうね。
その気持や心のあり方を精霊であるアウラとセレスティアは敏感に感じ取り、自らの意思でみんなを助ける決意をしたようです。
もしもその町がゴミ溜めのようなどうしようもない町だったら、たとえ目の前で水害が起こっていてもふたりは放っておいたことでしょう。
ということで清い心に精霊は応えてくれた……と考えるべきかもしれません。