第330話 北の災禍と黒炎の精霊篇2⑩ 異世界の魔法具で記念撮影を〜レイリィ王女への報恩を誓って

 * * *



 人類種神聖教会アークマインは、開祖オットー・ハーン・エレクテウス――通称ハーン初世によって創設された当初の名前は人類種聖天教会アークホリストと言う。


 ハーン初世は鉄壁の守護者として故国を守りきった現人神と呼ばれ、そんなハーン初世が晩年、数々殺めてきた敵兵たちを供養する目的で人類種聖天教会アークホリストを立ち上げた。


 戦災孤児の保護や治癒系の水精魔法師の育成と派遣とを行う、大変得が高い教会であり、現人神オットー初世の人望から集められた潤沢な資金により、それらの活動は円滑に行われていた。


 オットー初世の威光により、王国同士の戦争に干渉されにくいとして、いつしか争いを厭うものたちが集まり、人類種聖天教会アークホリストは村となり、町となり、やがて小さな国へとなっていった。


 人魔大戦後歴こうれき108年、最後の玉音となったオットー初世の遺言は建国の宣言だった。


 その時、人類種天聖教会アークホリストは、人類種神聖教会アークマインへと生まれ変わった。


 第12代教皇、クリストファー・ペトラギウスは聖都建国以来最大の功労者だった。


 ヒト種族の繁栄を経典一位に押し上げた彼は、必要悪としての敵を他国ではなく、他種族へと求めた。その標的となったのがヒトの姿形をしながら獣の特徴を持つ種族、獣人種である。


 ヒト種族よりも数が圧倒的に少なく、また平均寿命でも劣る彼らをヒト種族の亜種として蔑み、それを成すことでヒト種族の位階を相対的にあげようと試みた。


 その結果歪んだ思考が人々に定着し、下等な種族にならばなにをしてもいいのだという認識から獣人種の奴隷売買へとつながっていく――



 *



 かつて、人類種ヒト種族史上もっとも急速に、そして最も栄華を誇った街――聖都。


 南北をミュー山脈と峡湾フィヨルドに挟まれ、西にはタニア連峰王国、そして山脈の玄関口、東のアクラガス宿場町がある。


 人類種神聖教会アークマインの総本山にして一大宗教国家を誇ったそこは、常世の楽園と称されていた。


 決して魔力切れを起こさない不滅の光。各世帯には、捻ればお湯が出る蛇口がついており、果実酒や食材を冷たく新鮮に保っておける無垢なる箱や、いつでも氷が作り置きされる小さな氷室……などなどが人々の生活にごく当たり前に存在し、一度住んでしまえばもう二度と他所には住めないと誰もが口をそろえるほどだった。


 だがそれは本来あり得るはずのない栄光だった。


 いつしか人々は利便性だけを求めて聖都に縋るようになり、永住権を獲得するためのお布施を用意するため、借金に借金を重ねて結局破滅するものまでいた。


 そしてあの日、聖都における寿ぎの日と称される巡礼祭の当日。


 天を貫く巨大な光の柱が上がり、その光景は、沿岸部に連なるタニア連峰王国をしてはっきりと視認できるほど巨大なものであった。


 その光景はまさに神なる怒りそのものであり、その後に立ち上りし煙柱は、瞬く間に聖都の上空を覆い尽くし、その怒りを沈めるよう慰めの雨を降らせた。


 聖都より最も近い交通の要衝であるアクラガスの宿場町にほど近い、王都所属のドーリア駐屯地では偵察部隊が派遣され、丘の上から睥睨せし聖都の様を克明に報告している。


 その光景は火鍋の如し――と。

 ヒトも街もなにもかも全て。

 一緒くたに鍋に放り込み、油で満たして火をつけたようだと、偵察兵の一人が、絶命する・・・・直前に報告している。


 今にしてみれば、その偵察兵こそが、最初の呪いの犠牲者だった。


 次に犠牲となったのは、ドーリア駐屯地の司令部の者たちだった。

 偵察兵が持ち帰りし聖灰。それは聖都の上空を染め上げし黒雲から齎された黒き雨の産物だった。


 聖なる都が消滅した証拠として、ふたりの偵察兵により、ドーリア駐屯地と、王都へと運ばれた。


 前者は駐屯地の人員の7割を死に至らしめ、後者は幸いにしてミュー山脈の中腹で偵察兵が馬ごと絶命したために王都まで届けられることはなかった。


 その後、聖都はヒトを死に至らしめる呪いの坩堝と化したとして、ミュー山脈の山道は閉鎖され、アクラガスへと繋がる陸路も封鎖された。


 とにかく王都は周辺諸国に対して注意喚起を徹底して行い、聖都跡に近づけさせないよう戒厳令を敷いた。


 後追い調査としてかなりの人員を聖都へ向かわせたが、その全てが、長短はあれど死亡したためだった。



 *



 謁見の間が使えなくなってしまった&国賓として認められたため、僕ことタケル・エンペドクレスは豪華な応接室へと通されることとなった。


 そこは小パーティでも開けそうなくらい広い部屋だった。そして兎にも角にも装飾が豪華だった。


 恐らく職人によるものと思われる彫刻が部屋の随所に施されており、床に敷かれたカーペットも、とてもきめ細かいパターンが描かれている。


 天井からはシャンデリアが垂れ下がり、その一つ一つには魔法で作られた鬼火が淡い光を注いでいた。


「ふん、キョロキョロと田舎者丸出しだな。これくらいの部屋、王都においては珍しくもないぞ」


 応接室の中央には大きな長テーブルが置かれている。僕は下座に座り、そのすぐ隣にはレイリィ王女が腰を下ろしている。元々上座の方にいたのだが、自発的に僕の隣に腰を下ろしていた。


 そして、テーブルの中ほどに偉そうに腰掛けているのはフリッツ・シュトラスマンである。


 僕とは多少縁がある男だが、今では名誉男爵なんだそうな。なるほど、所謂『禄を食む』立場になった途端太っちゃったのね。


「ふ、ふん、どうだ、王都が誇るゼウクシス・シッペーの彫刻は。素晴らしすぎて声も出まい」


 体を揺すって笑う度、フリッツの腹がテーブルに当たる。ガチャンガチャンと目の前のコップに注がれたお冷が倒れてしまいそうだ。


 現在応接室――という名の小ホールにいるのは僕と真希奈を除けばレイリィ王女と護衛のエミール。そしてフリッツの野郎だけである。


 せっかく腹を割って話し合いをしようとしているのに、ハーン国王とポコスの爺さん、そして身体のデカイおっさん――パンディオン将軍は「しばし待たれよ」という言葉を残して、もう三十分ほど帰ってこない。


 その間取り残された僕に対して、このフリッツいう男は敵愾心丸出しの口撃をしかけてくるのだ。


 まあこの男からすれば僕という殺したはずの魔族種がまんまと生きていて、自分の主君から客分の扱いを受けるのは気に入らないのだろう。


 だいたい殆どの口撃も嫌味に毛が生えた程度のものである。煩わしいは煩わしいが、目くじらを立てるほどじゃない。だが――


「申し訳ありません、タケル様。名誉男爵は愛国の心が強すぎるといいますか、その……」


 先程から僕の隣、仕切りに恐縮した様子のレイリィ王女が気の毒だった。


 真希奈などは僕の背後に立つプルートーの鎧を操り、『タケル様、あの酒樽の中身を全部ぶちまけてもよろしいですか?』などと恐ろしいことを笑顔で聞いてくる。


「やめとけよー」と僕が諌めると、レイリィ王女もまた、「本当にごめんなさい」と真希奈にまで頭を下げてきた。レイリィ王女自身にこんなに気を使わせておいて、そろそろ黙れよお前、と思わなくもない。


「ねえ、僕って正式にお客さんになったんでしょう。お姉さん、あのヒトちょっとうるさいんだけど」


 僕はレイリィ王女の背後に直立不動で立つエミールに期待を込めてお願いする。


 王女が僕の隣に移動したときも、まるで背後霊のように付き従い、隣の席に腰を下ろせば耳元で何事かを早口でまくし立て、唇と尖らせたレイリィ王女に無視されて涙目になっていた。


 そんなエミールは冷たい目で僕を見下ろすと「はあ」とため息を一つ、未だにイヤミを垂れ流し続けるフリッツに諫言する。


「フリッツ名誉男爵、タケル・エンペドクレス殿はこうおっしゃられている。怯えを隠すために饒舌になるはいいが、キャンキャン吠える犬のようで大変に不愉快である。あと王女にも色目を使うのを即刻止め、疾く王都から逐電せよ、と」


 僕とレイリィ王女は目が点になった。

 言われた当の本人であるフリッツも、最初はキョトンとしていたが、みるみる真っ赤になった。


 そして彼が椅子を蹴り倒して怒鳴り散らそうとする直前、僕は魔法を展開する。


 展開した途端、フリッツの声が消失した。テーブルに身を乗り出して何事かを喚いているようだが、もう彼の声が聴こえることはない。


 応接室の中央、テーブルの半分から手前側に水の魔素で壁を作成したのだ。


 不可視の壁がフリッツの口汚いであろう声を完全に遮断し、無音の世界が訪れる。

 最初からこうしておけばよかったな。


「エミィったらなんてことを言うの?」


「恐れながら今のはタケル・エンペドクレス殿の心を代弁したまでのこと。決して私の言葉ではありません」


 僕はあまりにも大胆な嘘に、逆に感心してしまった。シレッと僕をダシにして日頃の鬱憤を晴らしたのは一目瞭然である。


 まあ、さっきの台詞は一言一句同意するけどさ。


「もう……、タケル様、重ね重ね申し訳ありませんでした」


「いや、別に王女が謝ることじゃないですよ」


 エミールの態度は問題だが、それと同じくらいレイリィ王女の距離感も問題だった。


「タケル様、先程から何度もお願い申し上げていますが、私のことはどうぞレイリィと呼び捨てになさってください」


「いや、それは……」


 僕が言いよどむのには理由がある。

 レイリィ王女の後ろ、エミール近衛兵団団長様がものすごい形相で睨みつけてくるのだ。このお姉ちゃん、いくらなんでもレイリィ王女のこと好きすぎだろう。


「い、今から呼び捨てなんてしてると、ハーン国王の前でもウッカリ呼んじゃいそうだからさ、それはさすがに……」


「私がそう呼んで欲しいのです。どうかセーレスさんやエアリスさんと同じように扱ってくださいませ」


 そう言ってレイリィ王女はずいっと身を乗り出してくる。椅子なんかくっつけちゃって、脚と脚が触れ合う。


 エストランテの晩餐会以来、数カ月ぶりに再会したレイリィ王女は、先程からずっとこんな調子で、以前よりさらに積極的になっていた。


 僕はレイリィ王女に大変な恩がある。

 彼女はハーン王国の王女として、エストランテのベアトリス殿下と友好を結ぶために晩餐会に参加したのだ。


 その席で彼女はハーン国王の名代として王の言葉を伝えなければならなかったし、さらに国王が用意した献上品を渡すという役目を負っていた。


 だというのに、夜空で一目見ただけの僕のために、謁見の機会を譲り、さらに献上の品も、本来ハーン国王が用意していたものではなく、僕らが用意したドルゴリオタイト製の宝飾品へ変更してくれた。


 人類種ヒト種族最大国家の特使でありながら、僕らの計画のために、最大の便宜や口添えをしてくれた。


 そればかりでなく、ドルゴリオタイトに施された魔法の加護を証明するため、王女は自ら名乗りを上げて僕の本気の攻撃を受け止めてくれたのだ。


 結果、僕はギゼルの野望を打ち砕くことが出来たし、商業都市であるエストランテにドルゴリオタイト専門の宝飾店を構えることができた。


 さらに龍神族の領地であるダフトンには大河川ルレネーを通じて、エストランテの首都ヘスペリストから交易の定期船がやってくる予定である。


 現在は急ピッチで寄港地の整備が進められており、それが完成次第、最初の商船がやってくる手はずだった。


 そうやって、僕らが順風満帆である一方、犠牲を強いられたのがレイリィ王女だった。


 外交特使としての役目を果たせず、全権を剥奪され、謹慎を申し渡されてしまった彼女は、自由のない生活を余儀なくされた。長い監禁生活で、彼女は心をすり減らしていたはずである。


 今度はこちらが彼女を助ける番だ。

 彼女ばかりでなく、彼女が大切にする国と民をまるごと救わなければならない。


 そのための下準備を進める最中で、アイティアの中で炎の精霊が目覚めるという事件が起こってしまう。


 不幸な行き違いと、政治的な駆け引きも手伝い――現在、獣人種の立場は非常に不味い状況に陥っていた。


 元々の原因はヒト種族にあることは明確だが、黒炎の精霊モリガンのしでかしたことが、王都に獣人種を攻撃させる口実を与える結果となってしまったのだ。


 僕が担う使命は非常に重大だ。

 その結果如何によって、ヒト種族と獣人種族の運命が左右されてしまうのだから。



 *



 ――というシリアスな理由はひとまず置いておいて。


 監禁中、国の行く末とついでに僕を思って、心労が絶えなかったレイリィ王女が、約束通りに王都に現れた僕を見て、感激してしまうのもわかるし、反動からちょっと甘えん坊になってしまうのも理解できる。


 しかし、セーレスやエアリスと同じ待遇を要求することの意味を王女はわかっているのだろうか。いや、多分天然かなあ。


 ともかくこのままではいけない。

 王女の背後で今にも斬りかからんばかりに嫉妬の炎を燃やすエミールも限界が近そうだ。なんとかしなければ――


「ねえねえ、レイリィ王女」


「ぶー。タケル様の意地悪。自分の所有物みたいに乱暴に呼び捨てて欲しいのに」


「ぶー」て。あと乱暴って。

 なんか時間を追うごとに王女が幼児化してる気がする。いや、くじけるな僕。攻撃あるのみ。


「い、一緒に写メ撮りましょう、ね?」


「しゃめ? とは、一体なんのことですか?」


 食いついた。

 王女は耳慣れない単語に小首を傾げている。

 僕はスッと真横に手を伸ばした。


「真希奈」


『こちらに』


 僕の背後で控えていた鎧が動き、鋼鉄の手が差し出される。


 その手の上に乗っているのはスマホである。

 牧歌的な魔法世界マクマティカにおける純然たるオーパーツ。


 もう龍王城我が家ではおなじみの利器あり、主に写真機能をみんなで使っている。


 日々の食事風景から、家族の団らん、空からの空撮、カレーの出来栄え記録などなど……。


 御徒町のジュエリーデザイナー、イスカンダル冴子さん(本名・権田原金之助)の創作意欲を刺激した、家族のスナップ写真がぎっしり入っているのだ。


「ほらほら、もっと身体を寄せて」


「まあ、タケル様がなんだか急に大胆に。私ドキドキです!」


「こっち、僕じゃなくてこの四角いのを見て」


「あら、私達が写って……これは鏡ですか?」


「違うよ。笑って笑って」


「ニコー」


 カシャリ、と、シャッター音がしてスマホの画面が静止する。HDR処理が終わるまで数秒を待っていると――


「貴様、離れろ! よくも私の前でレイリィ王女の肩に触れたな――」


「まあ、これは!」


 叫んだのはレイリィ王女だ。

 密着する僕らを引き離さんと、エミールが間に入ろうとした途端、王女が椅子から飛び上がったのだ。


「お、王女、いかがされたのですか?」


「見なさいエミィ、今しがたの私達です!」


 興奮した様子で僕のスマホを指差すレイリィ王女。エミールも画面を見た途端ギョッと目を剥いた。


 そこには精緻で写実的な絵画など及びもつかない、まさに時間を切り取ったように静止画となった僕と王女が写っていた。


「は、箱の中に王女が? ――タケル・エンペドクレス、これはどういうことだ!? もし王女の身を危険に晒す魔法なら斬り捨てて――」


 気炎を吐くエミールに構わず、カシャっと問答無用でシャッターを切る。


 途端、「今何をした!?」と自分の顔や胸を押さえて慌てふためいているので、スマホの画面を見せてやる。


「私が箱に入ってる!?」


 エミールは目玉が溢れんばかりに驚愕している。

 いやあ、いいリアクションだ。期待通りすぎる。鉄板の台詞に感動すら覚えるね。


「それじゃ今度は全員で。真希奈も入れ」


『畏まりましたー』


「ほら、レイリィ王女とエミールも寄って寄って」


「きゃー、なんだかすごく楽しいです!」


「まてまて、なんなのだこれは、身体とかに影響はないんだろうな!?」


 おしくらまんじゅうみたいになって、ギュウギュウ身体を寄せ合う。


 レイリィ王女はエミールの腕を引っ張り、エミールは王女のを後ろから抱きかかえるように。僕の頭の上には真希奈が乗っかり、そんな状態で画面に収まるように密着する。


「はい、乾酪」


「かんらく?」


「かんらくだと?」


 チーズって言ってもわかんないだろうからとっさに出たが、乾酪はないなうん。


 カシャっとシャッター音がして、なんともマヌケな顔をするレイリィ王女とエミールの写真が撮れてしまった。


「待って、待ってくださいまし! これはあまりにも……!」


「だからなんなのだこれは! 箱に入ったままなのか!? ずっと残るのかこれは!?」


 ふたりとも、一瞬の表情を見せられて、肩を震わせて笑っている。


「故意に消さない限りずっと残るよ。ほらさっきの写真」


「まあ、この四角い鏡を通して、いつでも見られるのですね!」


「私達が絵になって閉じ込められているのか!?」


 まあ大体そんな認識でオーケーだ。


「ほら、もう一枚行くぞ。ふたりとも表情が固い固い。もっと柔らかく……よし、猫の鳴きマネまで、3、2、1――」


「え、ええ!? 猫、ネコ…………みゃおーん」


「レイリィ王女!?」


 てな感じで、キャイキャイと姦しく、待ち時間が過ぎていく。


 そうして、応接室に戻ってきたハーン国王一行が見たものは、声をからして怒鳴り続けるフリッツ名誉男爵の姿と、それをまるで歯牙にもかけず、仲睦まじく身体を寄せ合って馬鹿騒ぎをしている僕らの姿だったそうな。


 続く。

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