第93話 精霊と遊ぼうよ⑤ 認知と新たな責任〜ラッキースケベは程々に
*
如何な魔族種の根源貴族であろうとも。
如何な人外の力をその身に宿していようとも。
僕のメンタルはあくまで一介の高校生のものであり。
義務とか使命感とか、理不尽への怒りとか。
そんな諸々で今までは取り繕ってこられたんだと思う。
それが地球に帰還したことで気が緩んでいたのだろう。
なにせ地球には僕を魔族種と知るものはいないし、『龍神様』などと呼ぶ手合も存在しない。僕はあくまで未成年者で被保護者で選挙権もない子供だ。
まあ何が言いたいかというと、突如として爆音と衝撃に襲われた次の瞬間、目の前にあったそれに、僕は不覚にも意識を根こそぎ奪われてしまったわけで。
つまり、その、すごく大きい――
「おっぱいです」
はッ――と不意に正気に返る。
イカン、僕は今一体何を。
悲壮な決意の元で厳しい修行に身を焦がしていたはずなのに、一瞬で自分がそういえば思春期の童貞少年でもあったのだと思いだしそうになってしまった。というか思い出した。ちくしょう。
「なん、ちょ、離れろ!」
突如として襲いかかってきたおっぱい――もとい感触に僕は押し潰されていた。
虚空心臓のサイクル制御に気を取られて不覚を取ったのだ。
だが痛みとは別のところで、僕の鼻孔を刺激する甘やかな香りと熱。
そしてとてつもない柔らかさを顔いっぱい感じる。というか乗ってる。
こんもりと。たゆんと。ゆさゆさと。
改めて言うまでもない。それは凶悪なバストだった。
見慣れた褐色の肌がうっすらと紅を纏い、僕を抱きしめるように伸し掛かっていた。
「エアリス、おまえなにを――ふぐっ」
ノータイムだ。キスだ。唇を奪われた。
混乱は混乱を呼び、僕の意識は大気層を突破した。
唇だけではない。マグマのような熱さを持った舌が、僕の唇をこじ開け、上顎と下顎さえ越えて口内へ侵入を果たす。
なんだこれは――!?
力ずくでどうにかしてやろうという気概が根こそぎ奪われていく。
何もかもすべて流れのままに、身を任せてしまいたくなる。
それもそのはずで、修行のためにひり出していた僕の魔力が、あれよあれよという間に吸い取られていく――!?
「私、エアリスちゃんを見誤っていましたわ。まさかこんな大胆な女の子だったなんて」
「ああ、タケル。お母さんを置いてひとりで大人にならないで」
「あ、あんたら――!」
カーミラとベゴニアがしゃがみこんでマジマジとこちらを見ていた。
僕は最大の理性を発揮しエアリスをひっぺがした。
彼女は芝生の上にしなだれながら、こちらを見上げてくる。
「――って、なんてカッコしてるんだよおまえ!?」
一糸まとわぬあられもない姿。
何を今さらとか思うかもしれない。
確かに僕は全裸の彼女を腕に抱え地球帰還を果たしたが、その時とはまるで心構えや状況が違う。
正直目の毒すぎる。
白昼天下で目の当たりにするエアリスの裸体は凶器の一言だった。
「――これッ、とにかくこれでも着てろ!」
ズシン、とベストを脱ぎ捨て、彼女にジャージを羽織らせる。
エアリスは「???」という顔で僕のジャージをまじまじと見つめ匂いを嗅いだ。
「ああ、汗臭いと思うけど我慢しろ。そんな格好でいるおまえが悪いんだぞ」
まったく。年頃の娘がそんなはしたない格好で。
もし誰か他の男にでも見られたら――なんで僕が気にするんだそんなこと?
「タケル、匂い、好き」
「!?」
エアリスが笑った。
それはとてつもなく無垢で無邪気な、童女がするような笑みだった。
確信する。彼女はエアリスじゃない。この娘は一体――
そう問いかけるより早く、エアリス(偽)が僕に飛びついてきた。
芝生に倒れ込みながら、彼女は僕の首っ玉に全力で抱きつき、顔をベロベロと舐め回してくる。
「ちょ――エアリス、じゃないけど今は便宜上エアリスと呼ばせてもらうけど、やめ、離れろ! 犬っころか!」
「まあまあ、タケルってば他所の世界から女の子を連れて来てワンちゃんプレイを仕込むような変態さんでしたのね……。ちょっと想定外ですけど、私こういうのも嫌いじゃなくてよ?」
「それがタケルの性癖だというのなら甘んじて受け入れよう。ただ最初は普通がいい」
「もう突っ込みが追いつかない!」
ジーっと、されるがままになっている僕をカーミラとベゴニアは眺めている。そんな暇があったら止めて欲しい。
そうしている間にもエアリス(偽)は僕の顔中をアイスクリームみたいに舐めまわしながら、首筋に鼻を寄せてフンフンと匂いを嗅いだり、歯先で鼻頭や耳、唇の端っこなどをあまがみしまくってくる。
そして散々それらを堪能したあとに、メインディッシュと言わんばかりに僕の唇を、というか魔力を奪いに来るのだ。
カーミラやベゴニアが見てようがお構いなし。
ピチャピチャと水音が辺りに響き渡り、僕の全身から力が抜けていく。
早くもこの快感に慣れ始めている事実に戦慄しつつ空を仰げば――眉間に亀裂のようなシワを刻んだエアリス(本物)が僕を――僕らを見下ろしていた。
「この――痴れ者が――ッッッ!!」
それは巨大な風の塊だった。
内部を真空に保たれ、炸裂した瞬間、周囲を巻き込みながら炸裂するエア・ボム。
僕はエアリス(偽)をぶら下げたまま、とっさに付近のカーミラとベゴニアを押し倒した。
「あ、危ねえ……!」
エアリス(本物)が放った空気爆弾は芝生を根こそぎ削り、邸宅を半壊させた。
とっさに魔力バリアを張らなければ危険だったかもしれない。
「まあ」
「うむ」
「え?」
両手に柔らかな感触。
右手にカーミラ。左にベゴニア。
それぞれエアリスに勝るとも劣らない乳房を、僕は揉みしだいていた。
ちなみにカーミラはわざとらしくしなを作り、ベゴニアは真顔のまま受け入れている。
「タケル、私も、もっと」
背中には相変わらず全裸のエアリス(偽)が匂いを移すみたいにカラダを擦りつけてくる。
なんというラッキースケベ状態。
恐る恐る上を見れば、エアリス(本物)から表情が消えていた。
その代わり、掲げた両手の上には――元気玉みたいなエア・ボムが!
「タケルの大馬鹿者ぉ――!」
こうしてカーミラ邸は全壊した。
購入からたった一週間だった。
僕の借金が30億になった。
*
「それで、この子はおまえの何なんだ?」
瓦礫の山と化した邸宅から、かろうじて無事だったダイニングセットをサルベージし、土がむき出しになった庭で僕らはなんとか落ち着きを取り戻していた。
ベゴニアがどこから調達してきたカセットコンロの上でケトルがシュウシュウ湯気を立てている。
時刻は夕暮れが近い。空が次第に夜の色を濃くしていく。
あれだけの騒ぎがあったのに、ここには警察も野次馬も来てはいない。
町内全体が無人だし、周囲には百理の手のものが配されていると言っていたので、多分そいつらが上手くやってくれているのだと思う。
「何だと問われても私にもわからん。突如として私の内側より現れいでたのだ」
元凶であるエアリス(偽)の姿は今はない。
あの後すぐに幼い女の子の姿になり、椅子の上にチョコンと腰掛けている。
僕のジャージを頭からすっぽりとかぶり、今はダボついた袖口をクンクンと嗅いでいる。
浅葱色の髪に、薄い褐色の肌。
瞳の色はエアリスと同じくムートゥ――月を写したような琥珀色。
年の頃でいえば5歳くらい、だろうか。
しかしこれは、どこからどう見ても……。
「なんだ、何故みな私を見る?」
「何故も何もないですわ。ねえタケル」
「すっげえ嫌な予感がするけど言ってみろよ」
テーブルの上に肘をつきながらカーミラがニヤニヤと笑っている。
自分の邸宅がぶっ壊れたのに、楽しくて楽しくてしょうがないと言った様子だ。
「あなたも若いんだから仕方がありませんわ。でもね、ヤっちゃったものはヤっちゃったものとして、認知はしなさいな」
「期待を裏切らないボケをありがとう。だが認知もクソもないんだよ」
「認めるつもりはないと。あのねタケル、避妊をしなかったのを責めているのではなくてよ。きちんと子供の将来を考えて、親として責任のある態度を――」
「頼む、勘弁してくれ。もう突っ込むのもシンドくなってきてるんだ」
僕はテーブルの上に突っ伏した。
こんな脱力を味わうのは生まれて初めての経験である。
確かに少女はどう見てもエアリスの遺伝子を――ぶっちゃけるとエアリスが産んだ子供のように見える。
だが魔法世界から地球に至るまで、彼女が妊娠していた事実はない。絶対にだ。
「まあ、それじゃあまさかエアリスちゃんが。ダメよ、タケルに構ってもらえないからって他所の――」
「それ以上口を開くなら例え御身であっても容赦しない」
エアリスの口元と指先の間の空気が揺らぐ。ホロウ・ストリングスだ。
チャラリ〜っと、なんだか仕事人みたいだった。
ん? あれ、そういえばこいつ今普通に受け答えを……?
「ベゴニアー、ふたりとも突っ込みがキツイですわー、私つまんないー!」
「ははは、あなたなど一度エアリス殿になます切りにされればいいのです」
従者の突っ込みが一番辛辣だった。なますって……。
ベゴニアは優雅な所作で全員の元に紙コップを置きながらお茶を注いでいく。ティーカップは全滅したらしい。
「さて、こうして我々だけが話をしていても埒が明きません。どうでしょう、そちらの少女、かなり聡そうに見えますので、直接質問してみては?」
少女はふてくされるカーミラを真似て、手足を伸ばしてブラブラと振り回していたが、全員に注目された途端、ピタリと動きを止めて小首をかしげている。
ここはやっぱり僕が代表して聞くべきか。
「あー、その、ちょっといいかな」
少女がぐいっと身を乗り出してくる。
僕に呼ばれたのが嬉しいらしく、目がキラキラと星空のように輝いていた。
「キミって何者なのかなーって、お名前とか、自分の知ってること、僕らに教えてくれる?」
「タケル、好き」
そっか。それは嬉しいな。
で、なんでエアリスは顔を真っ赤にしてるんだ?
「いや、そういうことじゃなくてな」
「タケルいない寂しい」
「ん?」
「え?」
「は?」
エアリス以外の全員が疑問の声を上げる。
少女はニコニコと無邪気な笑みのまま誰かさんの心情を吐露していく。
「夜、ずっと一人、寂しい。タケル帰ってくる嬉しい。タケルとごはん食べる嬉しい。タケル隣寝るドキドキする。タケル朝起こす嬉しい。タケル料理褒めてくれる嬉しい。タケルえふえっくすの時様子おかしい。でもスマホありがとう。私のこと見てくれてる。好きなこと応援してくれる。嬉しい。好き。大好き。セーレスってどんな女? 私より綺麗? タケル、私より好き? かーみら、べごにあ、びゃくり、女ばっかり増えていくのはどうして? タケルのバーカ!」
「うわあああああああああああああああああああああああああああああ――ッ!」
少女の口を慌てて塞ぐエアリス。少女はキョトンとしたあと、何が嬉しいのかエアリスに抱きついた。
「この、何なのだ貴様は! わ、訳のわからぬことをベラベラと! タケル、信じるでないぞ! 何もかもこの子供の虚言だ!」
「虚言っておまえ……」
「いえいえ、どう考えても偽らざる本心ですわね」
「なんと可愛らしい。これが若さですか」
「違う、断じて違うぞ!」
というか本当に埒が明かない。
僕は立ち上がり、エアリスに抱きつく少女に手を伸ばす。
少女はふわりと浮かび上がり、僕の腕の中へ収まった。
「
修行をすると決めてから、自分の使える
その気になれば星々の彼方、量子の世界すら見通せる破格の目。
僕はそれを全開にし、少女を詳細に見つめた。
魔力のラインがエアリスとつながっている。
そして少女の体全体が風の魔素の集合体であることがわかる。
その中にひとつだけ異質な魔力が混じっている。
その正体は――
「僕の魔力だ。ってことはこの子は――」
炎の記憶。討伐軍に取り囲まれ、爆撃のような炎の魔法にさらされる中、僕は聖剣で『ゲート』を開き地球を精査。その時間をかせぐため、エアリスが犠牲になったことがあった。
幸い僕の魔力を彼女に付加することで傷を再生させ、一命を取り留めることが適ったのだが……。
あの時注いだ魔力がエアリスの体内で変化を起こした。
その影響を密に受ける存在。
エアリス――エアスト=リアスにのみ存在する特別なそれは――
「この子、風の精霊だ。僕の魔力でエアリスを癒やしたときに、細胞賦活と一緒に精霊も活性化した――のかもしれない」
「何だと!?」
驚愕に目を見開いたのも一瞬、エアリスの表情は納得した、とばかりに落ち着いていく。
彼女も認めたくなかっただけで、うすうすは気づいてたのかもしれない。
なにせ自分の半身なのだ。
風の魔法で敵わなかったというのも道理である。
「よくわかりませんが、タケルの生命エネルギーを受けてエアリスちゃんの風の精霊とやらが具現化したと、そういう結論でよろしいんですの?」
「結論っていうかまだ推測だけど。でも、多分間違いない、と思う」
「なら話は簡単ですわ」
カーミラは、それが紙コップでなければ完璧な淑女の所作で喉を潤し、決然と言い放った。
「その子は間違いなくタケルとエアリスちゃんの子供ですわ。きちんと認知して親として立派に育て上げなさい」
「いや、ちょっと待ってくれ、そんなこといきなり言われても――!」
子育て云々などよりも、正直戸惑いの方が遥かに大きい。
あの時は、(エアリスの命を救うために)必死で後先なんて考えてなかった。
後々にこんな大変な事になるなんて思ってもいなかったのだ。
……なんか字面だけ見ると完全に避妊失敗の言い訳みたいでゲンナリしてくるなおい。
「タケル。時にあなたはどうして強くなろうとしていますの……?」
カーミラは優雅に腕を組みながら、真っ赤なルビーみたいな瞳で僕を見つめてくる。
「それは、セーレスを助けるために」
「そうですわね。あなたは別に好いた女の子がいるのでしたわね。そのために下手をすれば国家レベルの敵を相手にする力を求めているのでしょう」
「そ、その通り、です」
さっきまであんなにふざけた態度だったのに、たまに正気に返るからカーミラはやりづらい。しかも言ってることは極めて正論だったり核心だったりするのだ。
「御堂百理に偉そうに言っていましたわね。世界の一員として意の異なるものとこそ手を取れと。日本だけが災厄から免れてもしょうがないと。ことは男と女にも言えますわ。あなたが好いた女を求める一方で、エアリスちゃんが一人寂しく不幸になってもいいと言うのかしら?」
「そんなことは断じてない」
「そうですわね。さすがにそんな下衆ではありませんわねあなたは。ならば男として責任を取りなさい。どちらの女性もきちんと幸せにしてみせなさい。そして願わくば私もついでに――」
「それは断る」
「ぎゃふんっ、ですわ」
「カーミラ様……」
ベゴニアは不遜にもカーミラの襟首をギリギリと掴みあげていた。
「途中まで感動しかけていましたのに今は怒りしか湧いてきません。どうしてくれるんですか?」
「ちょっと待って、割りと本気で苦しいですわ。冗談、でもないのだけど、最後のは取り消しますわ!」
「当然です。そこの少女がタケルの子供だというのならば私の孫も同じ――」
「それも違う」
「あっはっは!」
「何がおかしいのですかこのクソご主人様は!」
「ちょ、ギブ、最近あなた私の眷属だって忘れてませんこと!?」
僕は二人の漫才を放っておいて腕の中の少女を見やり、そしてエアリスへ視線を移す。
彼女は眉をハの字に曲げて苦しげに俯いていた。
「エアリス、そういうわけだから、その――」
「なにがそういうわけなのだ?」
ギュッと自身の肩を抱きながら、エアリスは目をむいて叫んだ。
「その少女が私の精霊だというのならそれでいい。だが貴様には一切関係のないことだ。それより、貴様にはしなければならないことが山のようにあるのだろう!? 私などにかまけるでなく、そちらを優先するがいい!」
「いや、でもそんなわけにはいかないだろう。この子は紛れもなく僕とおまえの――」
「言うな。それ以上口にするな。先ほどこの少女が言ったことも忘れろ、いいな!?」
僕を明確に拒絶するエアリスに、それ以上何も言えなくなってしまう。
なんだか出会ったばかりの頃に戻ってしまったようだった。
「まーったく。しょうがないですわね」
「どうやら問題があるのはタケルだけではないようです」
ガシっ、ガシっとカーミラとベゴニアに肩を掴まれるエアリス。
「な、何をするそなた達!」
「タケル、ちょっと裏手の方までエアリスちゃんを借りますわ。その子のことお願いね」
「おい、エアリスをどうするつもりだ!?」
「安心しろ。所謂女子会というやつだ。男子禁制だ。ついてくるなよ」
「私、女子会なんて初めてですわー」
「かくいう私もです」
「まて、離せそなたたち! これ以上は――」
「力づくですの? 私たちに逆らったらタケルが困りますわよ?」
「借金が増える可能性もありますな」
「ぐっ――卑劣な!」
「存在自体が反則みたいなあなた達に言われたくありませんわ!」
「残念。カーミラ様、私達も人のことはいえません」
肩と腕を組まれて瓦礫の山を越えていく三人。
それを見送りながら腕の中の少女を見やる。
ニコ、ニコニコっと見てるだけで癒やされるような笑みを浮かべてくる。
もし本当にこの子が自分の子供だったら……、そう考えると悪い気はしない。
重くなった責任を嘆くより先に、この笑顔を守りたいとすら思ってしまう。
でもまず今は――
「お腹空いたな」
「なー」
修行をしたせいか、気苦労ばかりしているせいか、今日はお腹いっぱいごはんを食べたい気分だった。
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