第9話

シュルト帝国は、豊な町並みと、草木が生え自然に囲まれた帝国だった

そこの帝国軍の団長、ルリアとはシルヴィは仲が悪かった

ルリアは、シルヴィと同じく女性の団長だったが、シルヴィの考え方を全部否定し

自分の帝国のことしか考えてなかった

シルヴィはルリアに会うのも嫌だったが

ルリアが居る、シュルト帝国に向かうことにした

リクトと2人で、シュルト帝国に着いた

豊な町並みを見つつ、シュルト帝国軍の門を叩いた

「ルクサント帝国軍、団長シルヴィです」

「副団長のリクトだ」

中から、団員が顔を見せ、シルヴィとリクトを案内した

そこに居たのはシルヴィが嫌いなルリアだった

「シルヴィがなんの用?」

「ルリア団長、手紙読みましたか?」

「捨てたよ」

シルヴィは、協力する気がないルリアにあきれ果てて居た

「今、ミルシエは大変なんです、協力して下さい」

「やだよ」

はなから否定され、協力してもくれなさそうだった

リクトはそんなルリアに怒りを覚えた

「いくらシルヴィが嫌いだからって協力してくれてもいいじゃないですか!この世界が危ないんですよ!?」

思わず叫んでしまった

「え、別にシルヴィ嫌いなわけじゃ…」

「じゃあなんでそんなはなから否定して協力もしてくれないんですか!」

「いや、だってそんな簡単に協力出来ない」

言ってる意味が理解出来ずに居た、シルヴィのことは嫌いじゃない、でも簡単に協力出来ない

意味がわからなかったのだ

リクトはルリアが理解出来ずに聞いた

「なんで簡単に協力出来ないんですか?」

「この帝国軍はルクサント帝国軍と仲が良くないって噂が流れてて」

「そんな簡単に、はい協力しますって言えないよ」

それはシルヴィのせいもあった、ルリアが嫌いでシュルト帝国軍とは距離を作っていたからだ

「まあ、でも協力はするつもりだよ?」

案外あっさりと協力してくれそうなルリアにリクトもシルヴィもびっくりしていた

「ありがとうございます」

そして、シルヴィはルリアに謝った

シルヴィはルリアの本質を知らずに嫌っていたことを恥ずかしいと思ったからだ

ルリアはシルヴィを許した

そして、シュルト帝国を後にして

次は、ミルシエの世界で最も暑いと言われる

エルサルバドル帝国に向かった

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