第5話

シャルティエ帝国軍は

ミルシエの世界で一番豪華な帝国軍

シャルティエ帝国は

お金持ちがたくさん集まり

シャルティエ帝国軍の装備も

豪華な物となっている

シャルティエ帝国軍の団長ルシャードは、

その豪華な帝国の帝国軍団長を思い描いた通り

強欲で、お金の力で帝国軍団長になったと噂されているが

強さは並みじゃない

シルビィ達はシャルティエ帝国軍の門を叩いた

シルビィ「ルクサント帝国軍団長シルビィです」

リクト「同じくルクサント帝国軍副団長リクトだ」

しずかに大きな門が開き、中から帝国軍団員が見えた

シャルティエ帝国軍団員「なにかご用ですか?ルクサント帝国軍の団長ともあろう方達が」

シルビィ「シャルティエ帝国軍団長ルシャードと話がしたいの居るかな?」

シャルティエ帝国軍団員「わかりましたご案内します」

シャルティエ帝国軍は外側から見ても、内側から見ても綺麗だった

シルビィ「綺麗だね、リクト」

リクト「シャルティエ帝国軍は、ミルシエ1の豪華さを持つ帝国軍だからな」

シルビィ「…」

リクト「不安か?」

シルビィは不安だったのだ、シャルティエ帝国軍団長ルシャードの噂はよく聞いていた

団長という名をもてあそんだ最低な団長だというのを、そして大の女好きだということも

お金の力で全てを解決してしまう、そんなルシャードがシルビィにとっては怖かったのだ

リクト「大丈夫だ、俺がいるから」

シルビィ「ありがとう、リクト」

そして、シルビィ達は一番豪華な部屋と言っても過言ではない部屋の前に来た

シャルティエ帝国軍団員「ルシャード団長、ルクサント帝国軍団長のシルビィさんと、副団長リクトさんがおみえです」

ルシャード「通せ」

扉が開いた、中には、豪華な服装に身をつつみ、周りに女性を3人従えた、小太りの男性が居た

シャルティエ帝国軍団員「では、失礼します」

シャルティエ帝国軍団員が扉を閉め

ルシャードが座っている椅子、そしてテーブルを挟んでシルビィ達は座った

シルビィ「突然の訪問、申し訳ありません」

ルシャード「なんの用だ?」

シルビィ「手紙を読んでいただけましたか?」

ルシャード「シルビィちゃんからのラブレター?」

シルビィ「冗談はよして下さい」

ルシャード「固いなーシルビィちゃんは」

シルビィ「今世界は危機なんです、クレイ帝国軍が跡形もなく破壊され、魔王ラハトがその地を魔物だらけにしてるんです」

ルシャード「知ってるよ」

シルビィ「なんで協力してくれないんですか!」

ルシャード「俺にとってはどうでもいいから」

リクト「どうでもいいとはどういうことですか?」

ルシャード「言葉通りさ、俺は大好きな女と、金さえあれば世界なんてどうでもいいのさ」

ルシャード「明日滅ぼうがいつ滅ぼうが、俺は遊びたいし、女を抱きたい」

シルビィ「それが帝国軍団長がいえることなんですか!」

ルシャード「俺は、帝国軍団長っていう地位が欲しいだけさ、後はどうでもいい」

シルビィ「…」

リクト「団長、話にもならないぞ」

シルビィ「なら、ルシャード団長、ここは帝国軍のあのルールを使います…」

ルシャード「へぇ、あのシルビィちゃんが勝てると思う?」

ルシャードが手を叩いた瞬間、装備した帝国軍団員達が入ってきた

ルシャード「ごめんねシルビィちゃん、2人が入ってきた時にはもう準備してたんだよ」

ルシャード「ルクサント帝国軍の幹部がたった2人で乗り込んで来るとはバカなの?」

シルビィ「くっ…」

ルシャード「どうせ、リクト君の強さに頼ってたんでしょ?」

リクト「甘いのは、ルシャード団長、あんたの方だ」

ルシャード「いくらリクト君でも、俺と、シャルティエ帝国軍全員相手に勝てるわけないでしょ」

リクト「ああ、だから、団長とシャルティエ帝国軍に入る前に、ルクサント帝国軍に集合をかけている」

リクト「そろそろ、ルクサント帝国軍が総力をあげて来る頃だろうな」

ルシャード「あはは、さすがリクト君」

ルシャード「でも、今団長のシルビィちゃんを倒せば、ルクサント帝国軍が俺のものになる」

リクト「やらせはしないぞ」

ルシャード「さすがに、リクト君を相手にするのは嫌だから、シルビィちゃんに提案があるんだけど」

シルビィ「なんですか」

ルシャード「シルビィちゃん達が欲しいのは戦力、でも、ここで大きな戦争になったら、その戦力は少なくなるんじゃない?」

シルビィ「そうですね」

ルシャード「でも、俺達もルクサント帝国軍が欲しいってわけだ」

リクトは無言で剣を構えた

ルシャード「だから、シルビィちゃん」

ルシャード「俺と、1対1でやろうよ」

シルビィはこの提案の意味がわからなかった

ルシャードは間も開けず話した

ルシャード「俺が負けたら、シャルティエ帝国軍も、なんもかも好きにしたらいい」

ルシャード「ただし、シルビィちゃんが負けたら、シルビィちゃんは俺の奴隷になってもらう」

シルビィ「…!?」

リクト「なんだその冗談は!!」

ルシャード「ここで、リクト君と戦ってもいいけど、シルビィちゃんが足を引っ張ってリクト君がダメージを受けるだろうね」

ルシャード「そして、大きな戦争になって戦力が大幅に減る」

ルシャード「ただし、この提案をのんでくれたら、戦力は減らないわけさ、君たちの方が儲かるんじゃない?」

リクト「なんでそんな話を今するんだ!」

ルシャード「さっきも言ったよ、俺は女と、金にしか興味がない、シルビィちゃんみたいなかわいい奴隷欲しかったんだよね」

リクト「団長、のむ必要はない!俺だけでも勝てる相手だ」

ルシャード「俺はどっちでもいいけどね、シルビィちゃんどうするの?」

シルビィ「…受けます」

ルシャード「そう来なくっちゃ」

リクト「団長?!」

シルビィ「受けなきゃ、ルクサント帝国軍も、シャルティエ帝国軍も大幅な戦力ダウンだよ」

リクト「いやでも…」

シルビィ「いいの、ルシャード団長、何時やりますか?」

ルシャード「日にちは、明後日場所は、シャルティエ帝国軍とルクサント帝国軍の真ん中、時間は夕暮れ時でどう?」

シルビィ「わかりました」

話合いが終わったあとシルビィ達は、シャルティエ帝国軍を後にして、控えていたルクサント帝国軍団員を引き上げた

帰り道、シルビィはリクトと話し合いをしていた

リクト「団長どうするんだよ、負けたら団長どころではなく、ルクサント帝国軍も、シャルティエ帝国軍に入ることになるんだぞ」

シルビィ「勝てる相手じゃないってわかってるよ…でも私がやるしかない、奴隷にするってことは命までは狙わないはずだから…」

リクト「なにされるかわからないぞ…」

シルビィ「やるしかないんだよ」

シルビィは帰路に付きながら、これから勝てる相手じゃないこともわかってる相手とやり、自分が負けたら、自分どころではなく

ルクサント帝国軍が危ないという恐怖で手が震えたのだ…


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