第3話
シルビィはルクサント帝国軍に付いた
負傷した、クレイ帝国軍の団員を救護室に届け
リクトと話し合いをした
シルビィ「そっちの偵察部隊の様子はどう?」
リクト「回りは魔物だらけで、人、一人もいないという報告が来た」
シルビィ「そうなんだね、助けられたのはたった1人…」
リクト「団長、悔やんでも仕方ない、これ以上犠牲者を出すわけにはいかない」
シルビィ「そうだね…」
リクト「団長、これからどうする?」
シルビィ「クレイ帝国軍の他の4つの帝国軍へと連絡を取る、そして協力して魔王ラハトを倒すしかないよ」
リクト「わかった」
シルビィは、他の帝国軍へと手紙を出した
それから数週間たったある日
救護室に居たクレイ帝国軍の団員が目を覚ましたという報告を受けたシルビィは急いで
リクトと共に話を聞きにいった
そのクレイ帝国軍の団員の名前はロゼリアと名乗った
シルビィは気になっていたのだ、何故あんな状況でロゼリアだけ生き残ったのかと、そして、クレイ帝国軍になにがあったのかと
シルビィ「ロゼリアさん、傷は大丈夫ですか?」
ロゼリア「はい、大丈夫です…あの、貴方は?」
シルビィ「そっか、あんまりクレイ帝国軍には姿見せてないもんね、私はルクサント帝国軍団長シルビィ」
ロゼリア「!!あのルクサント帝国軍の団長シルビィさんですか?」
シルビィ「あのって意味はよくわからないけど、そのシルビィだよ」
ロゼリア「あ、すいません…」
シルビィ「ロゼリアさん、教えて、クレイ帝国軍でなにがあったの?」
ロゼリア「…」
シルビィ「話したくないのはわかるけど…話してくれないと…」
リクト「団長、無理に聞く必要はないぞ」
シルビィ「でも、状況を聞かないと…」
リクト「そうかもしれないけど、相当な恐怖だったろうロゼリアさんも」
ロゼリア「はい…でも、話します」
ロゼリア「あれは、私達が訓練してた時です」
ロゼリア「急に魔物がせめて来て、団長と、団員全員で対処してたんですが…」
ロゼリア「魔王の側近が強くて…私達じゃ刃もたちませんでした…」
ロゼリア「私は近くにあった倉庫の奥に身を潜めたんです…怖くて…怖くて…」
シルビィ「そっか…」
ロゼリア「でも、目の前が真っ黒になって、私もお仕舞いだと思ったら…」
リクト「目が覚めたらここだったわけか」
ロゼリア「すいません…私怖くて…!団員の人達もやられ、それでも諦めない団長に付いていけずに逃げてしまいました…」
シルビィ「恐怖は誰にでもあるよ」
ロゼリア「すいません…」
話を聞いたシルビィと、リクトは、救護室を後にして、団長室で話し合った
リクト「団長、側近は相当強いみたいだな」
シルビィ「うん、クレイ帝国軍の団長は話には聞いてたけど、私より強かったような気がしたよ」
リクト「勝てない戦いをするよりか勝てる戦力を集めるのが先だな」
シルビィ「そうだね、そろそろ手紙の返事も来る頃だし、それ次第かな…」
リクト「団長、諦めない心が大事だ」
シルビィ「うん」
話し合いが終わったシルビィは手に馴染むいつもの剣を磨きつつ
これから、始まるであろう戦いに、不安を抱いていた
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