第9話 Beginning story...始まった物語

俺らはまた新しい人を連れ、改めて東京へ向かった。


「ねぇ、これからどうするの?」とヒカリは聞いた。


「これから東京へ行って、本部を潰しに行くの。」


「へー、面白そうだね。」とヒカリはミオリに言った。


「そう言えば、自己紹介聞いて無かったね。」


「えーと、俺はタカシマで、コイツはミオリで、コイツはヤミドロ。後の詳しい情報は個々聞いてくれ。」


「うん。分かった。宜しくねミオリさん、ヤミドロさん、タカシマさん。」


「おう....。」ヤミドロはぎこちなく返事をした。




大分歩いた頃、現在地、三重県。


徒歩で行ったら、頑張っても県ギリギリ通過するかしないかの問題だ。


「そう言えば、タカシマさん。確か転移出来るよね....。転移出来そうにないの?」


「まぁ、使えるけど....。使えるのは半径100m以内の特定の人の背後にまわるらしいんだよね....。」


「そうなんだ...。じゃあ仕方ないね...。」


何か、ヒカリは期待を込めしていたようだ。



「ん....?」俺は、疑問が出来た。


「そういや、何で敵と遭遇しないんだ?」


「なんで?って、それは私たちがわざわざ探知しながら、敵が居る所を避けているからよ。」


何故か、キレられた。



...!!


俺は、何か殺気を感じた。


「おい。敵の気配だ!」俺は、小声で言った。


「いや、何も感じないのだけれど。」ミオリは否定した。


「俺、ちょっと行ってくる。」


俺は、転移の能力を使い敵を探知した。





見つけた先は、空中。




俺は、予想と外れ少し焦った。



でも、とりあえず下に敵が居るから全身鋼になった。


そしたら、下の敵は鋼の俺にぶつかり俺と一緒に落ちた。


ミオリ達は、その所にかけつけた。


「おい....。てめぇ....。起きろォ...。チッ気絶してやがる....。」


俺は、「この後、コイツどうする?」とみんなに聞いてみた。


「あぁ?この後ォ....?そりゃあコイツの能力を活かして、俺らを空中で東京へ向かおうとかァ....。思ったがァ....?」


「悪くない考えだわ。」ミオリはヤミドロに褒めた。


ヤミドロは、何故か勝ち誇っている。


とりあえず、目を覚ましてもらわないと困る。


「チッ!!起きねぇんだったら放っておいてさっさと行こうゼ....。」


俺らは、ヤミドロの後に続いた。



バババババババババッ!!



後ろから聞き覚えのある音が鳴った。


俺は、恐る恐る振り返って見ると、


ミオリが銃を、気絶している敵に乱射していた。


「おい.........。ミオリ.........。何やってんだよ....。」


ミオリは、


「私は、コイツの能力を手に入れる為に殺したの。」


そう言って、スっと答えた。


「どういう理由であれ、人を殺めないのがここのグループのルールだァ....。罰を受けてもらおうじゃねぇかァ....。」


そうすると、ヤミドロは短刀を取り出した。


俺は、何かを察しヒカリの目を塞ぎながら俺は、見ないように後ろを振り向いた。




ザァクン....。




鈍く、嫌な音とある人の叫び声が響き渡った。


その後に、何かが滴る音が聞こえた。




あまり、想像したくはない光景だ。




終えたのか、ヤミドロはミオリに話しかけた。


「しょうがねぇ....。これがここの命令なんだからよォ....。」



俺が見ると、ミオリは汗が凄く足が無くなって周りには、布が巻かれていた。


「おい....。大丈夫か....?」


俺は、明らかに大丈夫な様子ではないが聞いた。


勿論、答えはミオリが首を横に振った。



大丈夫ではないという印。



これが、ミオリに関わる事情。




これで、何かが終わり。何かが始まった。













to be continued...








  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る