第8話 breaking story...壊れかけの物語
俺は、この世界で1番絶望させられる物を見てしまった。
それは、戦場の世で当然な事だが俺はどうしても、死が怖い。
例え、仲間を救う為や名誉の為だとか、俺は今は全然受け入れない。
現在、2人の仲間が居る。その2人が死んだら勿論俺だけでなんて絶対無理だ。
俺にだって分かってる。死んだら、どうせ元の日常に戻れないなんて事。
「.........ねぇ。キミも1人?」
部屋の中で引きこもって居たが、前から声が聞こえた。
俺は、びっくりして言葉を返すなんて事を忘れていた。
「....ボクも、1人なんだ....。ボクの仲間は、ある人に殺されてしまって....。」
光の様な、オーラを纏っていた。
「お....俺は....仲間は居るけど、目の前で死体を見てしまったんだよ....それで....ちょっと....引きこもってるだけ.........。」
「そうなんだ....。一緒だね....。」
と言って、優しく同意してくれた。
「一応、自己紹介しよっか....。ボクの名前はヒカリ。能力は、上昇っていう能力。」
「上昇....?」
「上昇っていうのは、ダメージを受ければ受けるほどボクのステータスが全部、上昇する能力なんだ.........。それでも、順位は4856位。」
「そんな能力、戦いにすげぇ表れるじゃん....。なのになんで順位が....。」
「それは、ボクが戦いを好まないからなんだ....。そのせいで、みんな.........。」
「味方は誰に殺られたんだ....?」
「名前は、分かんないけど....。とにかく、何故かボク達に恨みを買ってた....。」
「そうか.........。」
「仲間が、全員殺られてからボクの方に向かって来て、ボクも殺されかけたけど木の棒を倒れながら持って、触れたら飛んでヤツは死んだよ.........。」
「最強だな....。」
「そう言えば、ヤツが言い残してた言葉があるんだけど....。『まだ、殺したいやつが後1人居る.........。』とか........。」
誰の事だろうか....。その1人について....。
「おい....。話は聞いたゼ....。そこに、ヒカリとかいうヤツが同じ部屋に居るんだろォ....?大丈夫かァ.........?」
さすが、エスパー。怖いもんだ。
「こんにちは。ボクがヒカリだよ。」
「悪ィ....ヤミドロ迷惑かけちゃって.........。」
「あぁ?てめぇ.........。あんだけ心で、いきなり死が怖くなったとかァ.........。今更言ってんじゃねぇよォ.........!!」
俺は、ヤミドロのグーパンを受けた。
「ヘタレだろォ.........。それによォ....今更、止まるとなァ.........それこそォ....死ぬぞォ .........?」
「....。」
確かに、ここまで動いて今更戻ろうなんて出来る訳が無い。
「てめぇがァ....それでも、逃げたいなんて言うならばァ....。俺は止めねぇが、俺らだけで進む....。どうすんだよォ....。」
ヤミドロは、怖い形相でこちらを睨んだ。
その目は、メデゥーサの目のようで俺の体が石化したかの様に硬直した。
「....いてい....よ...........。」
「あぁ!?聞こえねぇよォ.........!!」
「引き続きついて行くよッ!!だから、これからも宜しく御願いしますッ!!」
「おぉ...........。頼んだゼ.........。」
何とか俺の気持ちは、切り返す事が出来た。
「あの......。ボクもそのグループに入りたいな.........。」
「良いわよ。」
いつの間にか、後ろのドアに寄っかかっていた。
俺は、グループに入って裏切らなさそうな人が入って来た。
その事で、また仲間を大事にしようと思った。
「行動するのは、明日。今日はゆっくりしなさい。」
とミオリが言った。
明日は、また何か違う事が起こるかもしれ無い....。
だから俺は、しっかり歩んでいこうと思う。
それが"仲間"として、行動すべき事。
to be continued...
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