第3.2件 うわ、面倒くさそうな奴だ
今日はイナリさんと市場でお買い物。流石は異世界。見たこと無い物やゲームとかでありそうな物が並んでいる。
「今日はやな武器とかニボシとか買うかな」
今日もニボシか〜。
「なぁ、お嬢ちゃん、」
ん?
「何か付いてきてるな」
あっ、やっぱり?
何か付いてきてるな〜とは思ってたんだけどな。
イナリさんがとりあえず付いてこいと言うのでついて行った。家と家の間の細い道を通る。
まぁ、俺は平気だったけどな…猫だし。
あの時の路地裏の広場に来た。広場には誰もいない。
「よし、お前誰や!さっきから付いてきてんの分かってんねんで!」
イナリさんが叫ぶと黒毛長髪の瞳の青い少女が現れる、かなりの美人だ。イナリさんより若干、背が高い。
「この猫…貴方の使い魔ですが。」
「あ〜、使い魔言うより仲間かな?」
もしイナリさんが俺の事を使い魔と言っていたらヒッカイテイタカモしれないな。
「…そうですか、」
「そうや。」
「その猫、私に譲って下さい。」
ん?うん。なんで?
「なんでやって聞いてんで」
「使い魔探してまして。」
使い魔とか奴隷みたいなものだろ?
「いや、みたいなもの言うより奴隷と一緒や」
じゃあ、嫌。
「まぁ、そやろな。嫌やって言うてる」
「なら、
なにそれ?
「賭け事の一種で敗けたら勝った者の奴隷として一生過ごさなあかんくなんねん」
えっ、じゃあ勝ったら奴隷にできるんだよな?
「えっ、そうやけど…」
その勝負受けた!!
「えぇ〜、まじか〜やるって〜」
間髪入れずに少女が喋りだす。
「ルールを言います相手を戦闘不能にするかギブアップさせた方の勝ちです」
かなり早口だったのによく噛まなかったな。
「貴方から来ても構いませんよ。」
えっ、もう始まったの! ?
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