2章 俺だけが異世界に来たわけではなかった 〜その17〜
....本当に何もないな?
俺は、警戒しながらベッドに入った。
そして、数時間で目が覚めた。
....俺って、ショートスリーパーか?
で、何でこんな事になってるんだよ!
傍から見たら、ハーレムに見えなくもない。
男がいるけどな!ホモがいるんだよな!
俺は起こさないように、もう1つのベッドに行こうとしたが....
那美子さんがいる....
ここで寝るなら、自分の部屋で寝ろよ!
「う....ん?何....してるの?」
ミラが起きた!この状況を説明するのは、面倒くさいな....
「....え?影人....さん?」
やばい!那美子さんも起きた!
「......初めては、優しく....」
何もしないよ!何で馬鹿みたいな事しか考えられないの?
「影人....私を襲いなさいよ!」
何でだよ!
「....何?ミラ......」
ミルさんも起きたし......
『何で俺の部屋に来たんですか?』
俺は、1番話がわかりそうなミルさんに質問した。
っていうか、鍵閉めたはず....
まさか!
「鍵は、私が鍵開けの魔法で開けられるのは、わかるでしょ?」
....忘れていた。
『でも、那美子さんは何でこのベッドに?』
「....無理矢理連れて来られたので」
「そろそろ好きなのを認めなさいよ、那美子」
....だから、好きになる意味がわからない!何で俺なんかを好きになるんだ?
「....わかった」
いや、わかんなくていいよ!
というか、俺がわかってないんだよ!
「....私の料理、凄く美味しそうに食べてくれた....その笑顔が好きになって......」
何でだよ!....簡単に惚れる人多過ぎじゃん....
俺は神に聞きたい。この世界、なんかおかしい。
馬鹿が多過ぎなんだよ!
悲しいエピソード語っても、変な事言い始めるんだよ?おかしいだろ!
....俺も馬鹿だけど。
『とりあえず、部屋に戻って下さいよ!』
「....私達、1つしか部屋を予約してないんですよね....」
....ほらね?おかしいな......
「ホモザックは、部屋に移動するとして....」
....ザックさん、まだ寝てる......
「あの部屋のベッドは3つ、そして、ここのベッドは2つ。ザックが入るとして、1人はここの....」
何で俺の部屋に1人来る前提なんだ?
「本当は、ザックのベッドはなかったんだけど、影人さんがいるから仕方なくベッドに....」
え?ザックさんの扱い酷くない?
『何で、俺の部屋に——』
はい、久しぶりにやりやがったな?紙を....
「影人に拒否権はないのよ?私達3人の戦いが、今から....」
「....じゃんけんで決めましょう?」
「....それだけはダメ!私が勝てないの知ってるでしょ?お願い、お姉ちゃん!」
俺は、何も出来そうにない。
....寝るか。
ザックさんを隣のベッドにおいて、騒いでいるミラ達を無視して、寝た......
....もう、朝か?
隣に誰もいなかった。
隣のベッドには、那美子さんがいた。
....唯一、常識を知っている人かもしれない。
「....あ、おはようございます......」
ミルさんとしかあまり話さないと言ってたけど、話せるようになっていたんだな....
『おはようございます、那美子さん』
「呼び捨てで、いいよ?」
....一応、20歳の設定だけど、呼び捨てにして、いいのか?
「準備をしましょう」
....いい朝だな。俺も準備を....
「おはよう!影人!いい朝だな!」
....朝だな。
「おはようございます、影人さん」
....朝だ......
「おはよう!影人!」
....うるさい!静かな朝で、良い朝だと思ったのに!
準備を済ませて、ガルさんのいる宿屋に向かった。
「......影人さん、どういう事ですか?」
「....浮気?」
違う!勝手にくっついてくるんだよ!
「....影人、サナとタミハってこの人達?」
説明が面倒だな......
30分ぐらいかけて、説明をした。
手が疲れたよ......
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