夏の歌とクリスマスソング

 だんだんと涼しくなってきて、季節は秋に移ってきましたね。

 なのに時期外れだとは思うのですけど、今回語りたいのはこれ。井上陽水さんの『少年時代』です。

 夏をテーマにした歌は数多くありますけど、自分の中では夏の歌と聞いて真っ先に浮かぶのは、何年経ってもこれなのですよね。聴いているとタイトルの通り、今はもう過ぎ去った少年時代が思い出されて、言い様の無い美しさと、少しの切なさがこの歌にはあります。

 懐かしい夏のイメージが自然と浮かんでくるので、夏の物語を書く時は、この歌を聴きながら書くことが多いです。


 そういえば前にテレビで、この歌の面白い豆知識を聞いたことがあります。

 歌の歌詞に出てくる『風あざみ』。これはアザミの花を指しているのではなく、井上陽水さんの造語だそうです。

 夏が過ぎ去った後の虚無感を表していて、聴く人によってどんな風にも解釈される。『風あざみ』と聞いて、何となく夕暮れ時の川のせせらぎをイメージする人もいれば、季節が変わった後、懐かしい夏を思い返す状態の事かなと思っていた人もいました。


 ちゃんとした正解なんて無いですけど、それで良いそうです。他にも『宵かがり』や『夢花火』なんかも造語。そしてこれらの言葉に対する具体的な説明は、一切されていません。

 こんなにも造語だらけの歌詞だと、一歩間違えたら意味がわからない不思議ソングになってもおかしくないのに、多くの人の響いているのが凄いですよ。夏の定番曲に、少年時代を挙げる人は多いと思います。


 少年時代以外にも、夏の歌は数多くありますよね。例えば松任谷由実さんの『真夏の夜の夢』や、ゆずさんの『夏色』。定番曲って世代によって分かれてきますけど、どれもがその世代にとって、その人にとって心に残る一曲なのでしょう!(^^)!



 ……と、ここまで書いてふと思い出した事がありました。

 先ほど、定番曲は世代によって分かれると書きましたけど、以前テレビで、各世代に聞いた最も印象に残っているクリスマスソングと言うランキングがありました。

 夏の歌の話をしていたのに、いきなりクリスマスの話になってしまってすみません。ですがこのランキングで、ビックリする結果が出たのです。


 クリスマスソングも、たくさんありますよね。松任谷由実さんの『恋人はサンタクロース』稲垣潤一さんの『クリスマスキャロルの頃には』。小さいお子さんでも知っている、『ジングルベル』や『赤鼻のトナカイ』もありますよね。


 そんな中ランキングで一位を取っていたのは、山下達郎さんの『クリスマス・イブ』でした。切ないけど心に残る名曲です。

 だけど驚くのはここから。この『クリスマス・イブ』、十代から六十代までの世代別にアンケートを取ったらしいのですが、何と一位に輝いていたのです!

 さっきも言った通り、クリスマスソングはたくさんあります。にも拘らず全世代で一位。世代を超えて愛される名曲は数多くありますけど、ここまでぶっちぎりなのも珍しいのではないでしょうか?


 そのランキングがどのような形で集計を取ったかは定かではありませんが、『クリスマス・イブ』が驚異的な人気を誇っているのは間違いありません。自分もクリスマスソングと聞いて真っ先に思い出したのがこの歌でしたし。

 きっとクリスマスの話を書く時は、この歌を聞きながら書くことでしょう。


 夏は夏の歌を聞きながら。クリスマスにはクリスマスソングを聞きながら。イメージを膨らませて、物語を書いていきたいです(≧▽≦)

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