理想的ボーイフレンド

 さあ、『放課後は喫茶店で』、『ハツコイと太陽』に続く、イケメン紹介企画第三弾です。

 ……こんな風に書くと変な誤解を受けてしまいそう。一応年のため言っておきますが、自分はノーマルです。そろそろ言っておかないと、本気で勘違いしてしまう人がいないとも限りませんね(;^_^A


 ただ格好良いキャラクターを作るために、イケメンキャラについて最近研究していると言うだけです。真のイケメンは、男が見ても格好良いと言うのが持論です( ・`д・´)!



 と言うわけで今回紹介するのは、『別冊マーガレット』に連載していた、『理想的ボーイフレンド』です。


 この物語の主人公、結沙は、強引な男子が好きな、ちょっとドジでMっ気のある高校生の女の子。彼女は好き漫画に出てくる俺様系イケメンに似たバスケ部の先輩に、片想い中でした。 しかし親友の女の子が、その先輩と良い雰囲気に……


 二人のことを思うなら、自分は身を引くべき。だけどそれだと、結沙が先輩のことを好きだと知っている親友の子は、気にしてしまいます。


 どうにかして納得してもらおうと思った結沙は咄嗟に、他に好きな人ができたと嘘を言ってしまいます。そしてその相手として名前を挙げたのは、最近話すようになったクラスの男子、楓くんでした。


 しかしこの楓くん、結沙の好きな強引な俺様系とはかけ離れたタイプ。自己主張が強いわけではなく、感情を表に出す事が少ない、物静かで大人しい子です。タイプとは全く違うはずの楓くんを好きになったと聞いても、親友ちゃんは今一つ信じられないのですが……この時近くでたまたま話を聞いていた楓くん本人が状況を察してくれて、助け船を出してくれたのです。

 咄嗟に結沙の好きな強引な俺様系男子を演じて、話を合わせてくれました。


 だけど元々大人しい感じの楓くん。いきなり俺様キャラになってしまうのには、親友ちゃんは違和感を覚えるのですけどね(^_^;)


 ちなみにこの時楓くんが演じた俺様キャラは、結沙から借りた漫画に出てくる俺様男子を参考にしていました。


 表情筋を使うと疲れると言う理由で、普段はあまり表情の変化の無い楓くんの突然の変貌ぶりにビックリする結沙。だけど戸惑いながらも、せっかくだからこのまま乗っかってしまおうと思い、そのまま流れで、付き合ってるという設定になってしまいました。



 付き合ったことにしたは良いけど、すぐに別れるのもおかしいから、しばらくフリを続けることにした二人。最初はフリから始まった関係ですが、次第に本当に惹かれていく結沙が可愛かったです。


 静かでマイペースで、たまにビックリするような行動をとることもある楓くん。だけど物語の中盤くらいからは、かなり結沙と甘々な関係になっていて、読んでいると思わず口角が上がってしまいましたよ(((*≧艸≦)




 ……と言うわけで、三回に渡って押しキャラの出てくる漫画を紹介してきたわけですけど、書いているうちに自己分析ができてきました。


 どうやら自分は、物静かでマイペース、だけど優しくてヒロインの事を大切に想っている男の子が好きなようです。読み返してみたら『物静か』って言葉を、毎回使っていました(^_^;)



 もう間違いないでしょうね。思い返してみたら、『つばさとホタル』のアッキーも好きだったしなあ……


 と言うわけでこのエッセイを書いたことで、自分の好きなキャラというものが掴めたのですが、それを小説に活かせるかどうかは別問題なのですよね。


 物静かでマイペースな奴、果たして自分の力量で描けるかどうか。積極的に何かをするタイプではないので、動かし難そう。好きなタイプのキャラだからと言って、必ずしも書けると言うわけでは無いのが辛いところです。


 自分のキャラで一番これらに近いのは……強いて言うなら、『咲かない花、叶えたい夢』のユメかな? マイペースではありますし。


 できるかどうか分かりませんけど、せっかく好きなタイプがわかったのです。今はまだ無理でも、いつかは納得のいく物静でマイペースなヒーローを、描いてみたいものです。

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