ハツコイと太陽

『何度だって恋はできるけど、最初の恋は一度だけ』


 少し前にネットサーフィンをしていたら、こんなキャッチコピーを見つけました。

 なるほど、これは確かに。失恋しても新しい恋を見つけて、人は成長していくもの。だけど初恋って、特別なものがありますよね。

 って、こんなこと書いていますけど、自分の初恋がどんなだったか、ガチでさっぱり思い出せないのですけどね(;^ω^)


 ま、まあとにかく、初恋が特別だというのは分かります。初めて抱いた感情に戸惑ったり、恋愛のイロハも駆け引きの仕方も分からないけど、それでも一途に恋をする、ピュアで初々しい様は、つい応援したくなりますもの。


 で、気になったのでこのキャッチコピーについて調べてみたら、これが使われていたのは『りぼん』で連載中の、『ハツコイと太陽』という漫画でした。そして『りぼん』のホームページで一話丸ごと試し読みができたので読んでみたら……見事にハマりました。


 ハマるには一話読めば十分でしたけど、当然続きは読みたい。その日のうちに本屋に行って、コミックを購入しましたよ。


 前回『放課後は喫茶店で』の時も書きましたけど、好きだと思える作品と出会えることで、話作りの幅が広がっていくので、これは大きな収穫でした。


 今回はそんな、『ハツコイと太陽』について語っていきます。


 まず主人公は、小学六年生の女の子、泉小春子。物語当初は初恋もまだなピュアな子で、「小学生に恋なんてない!」と言う考えの持ち主。サバサバした性格で、女子に意地悪してくるような同学年の男子に、恋すなんてしません。


 実際女子の方が男子に比べて、精神面は早熟な傾向がありますから、同い年の男子を子供っぽい、恋愛対象外と思うのは、珍しいことでは無いのかなと思います。


 そしてこの小春子、女子の友達は多いのですけど、気が強くて意地悪されても物怖じせず、やられたらやり返す性格のせいで、男子からは反感を買うことが多いです。クラスの男子のリーダー格、秋葉君とは今日もケンカしています。


 だけどそんな小春子の前に現れたのが、春から同じクラスになった男子、一条蒼くん。

 彼は他の男子のようにバカ騒ぎをしなくて物静か。小春子が秋葉から「ブスブス」とバカにされた時も、表情そのままで「ブスじゃねーだろ」と言ってのけちゃってくれます(*≧∀≦)


 庇うと言うより、本当にそう思っているから、わざわざ嘘なんて言わなくても良いってスタンスなのですよ。ムキになるわけではなく、本心をただ口にする。だけどこれって、実際かなり難しいですよね。普通なら、周りの目を気にして何も言えなかったり、適当にはぐらかすのが多数派だと思います。少なくとも、自分の小学校時代の同級生に、こんな事が出来る奴なんていませんでした。


 その堂々とした態度に小春子も、他の男子とは違うかもって思ってしまいます。


 ちょっと変わり者で、表情の変化が少なく、何を考えているか分かりにくいですけど、放課後居残りをして帰りが遅くなった時は待っててくれてたり、困っている時は必ず声をかけてくれたりする、良い奴なのですよ。表情の変化は乏しいですけど(大事なことなので二回言いました)


 クールで優しくて、大人びているイケメンな一条くん。こんな小学生、普通はいませんよ。中学校や高校にだって、中々いないと思います。たけどもしこんな子がいたら、そりゃ好きにもなるでしょうね。


 だんだんと一条くんのことを好きになっていく小春子。こうして彼女の、一生に一度しかない初恋の物語が始まったのでした(#^^#)



 そしてこの作品では小春子と一条くん以外に、もう一人注目のキャラクターが。それは事ある毎に小春子に意地悪をしてくる男子、秋葉です。


 この子は何故か、小春子と一条が仲良くしているのを見ると、焦っていると言うか、ムキになってると言うか。


 好きな子につい意地悪をしてしまうのも、小学生男子の特徴です。と言うことは、これはもしや……


 そんな風に思わずにはいられません( 〃▽〃)




 自分は普段、恋愛漫画を読むなら高校生くらいの話が多いのですけど、小学生の恋愛もピュアで良いですね。


 小学生からは「超共感!」。中学生からは「なつかしカワイイ!」と評判の作品。きっと高校生が読んでも大学生が読んでも、大人が読んでも楽しめますよ。


 小学校に通っていた懐かしいあの頃を思い出しながら、読んでみてはいかがでしょうか!(^^)!

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