『名探偵コナン』 愛すべきサブキャラクター

 ※今回の作品紹介は、紹介する部分が大分片寄ったものとなっています。個人的な意見だらけで、主観が強いですが、どうかご了承ください<(_ _)>



 このエッセイでは誰もが知っている作品よりも、知る人ぞ知る隠れた名作を積極的に紹介する傾向が強いです。誰もが知っている作品だと、今更自分が紹介する事もないので。

 ですが今回は、誰もが知っている国民的漫画にスポットを当てようと思います。アニメも漫画も、20年以上の歴史を持つ『名探偵コナン』、これです。


 ストーリーは、深く解説する必要もないでしょう。高校生探偵の工藤新一が、悪の組織に飲まされた薬のせいで小さくなって、小学生探偵として事件を解決していくというものです。


 そんな『名探偵コナン』と言えば、毎年ゴールデンウィークに合わせて映画が公開されていますよね。最近は毎年のようにゴールデンウィーク中のナンバーワン映画に輝いていて、もうすっかり春の風物詩です。

 そんなコナンの映画ですが、先日公開された『紺青の拳』を見る為に、映画館に足を運びました。実はスクリーンでコナン映画を見るのは『世紀末の魔術師』以来です。『ルパン三世VS 名探偵コナン』は見に行きましたけど、コナン単品映画を見るのは20年ぶりです。テレビで放送されたら見ていたのですが、映画館には行ってませんでした。


 では何故今回は、20年ぶりに見に行ったのか。それは今回の映画が、自分の一押しキャラにスポットを当てたものだったからです。

 その一押しキャラというのは……京極真きょうごくまことです。


 えっ、怪盗キッドじゃないの? と思った方もいるかもしれません。もちろんキッドも好きです。

 この作品には魅力的なキャラクターが数多くいて、主役やヒロインよりも、サブキャラクターの誰々の方が好きと言う方も多いでしょう。自分はそんなキャラの中で、京極真を押しています。コナンは知っていても京極真の事はよく知らないと言う方もいると思うので、まずは彼がどんな人物かを解説します。


 18歳の男子高校生で、400戦無敗の空手の達人……という設定ですけど、空手の達人なんてレベルではありません。何せ彼は……


 ライフルの弾を至近距離で避ける。

 走っている車を素手で止めて持ち上げる。

 建物を支える太くて硬い柱を、素手で破壊する。


 こんなことを平気でできる奴なのです。とても探偵漫画のキャラクターとは思えない身体能力の持ち主ですね。作者の青山剛昌先生も、探偵漫画ではなくバトル漫画に出すべきキャラクターだと言っています。

 ですが自分が注目しているのは、戦闘力ではありません。彼の魅力は、その人柄にあると思うのです。


 普段の彼は古風で紳士的で、言葉遣いが丁寧な好青年。冷静で物静かな奴です。

 しかし、彼はコナンの友達である鈴木園子と付き合っているのですが、彼女の事になると、とたんに熱い男になるのですよ。

 表情を崩さない事が多いので少々分かり難いですけど、園子が他に好きな男がいるのではと思った時は、飛行機に乗って海外から駆けつけました。男に絡まれてると勘違いした時は、冷静さを欠いて相手に手をあげようとしました。園子が怪盗キッドのファンだと知った時は、焼きもちを妬いて自らがキッドを捕まえようとしました。

 園子のことになると普段の彼とは違って、感情的になって、勘違いやミスを犯してしまう。そこは彼の短所ではあるのですけど、それで良いのです。人間少しくらい欠点があった方が、魅力が増すのですから。しかも好きな女の子の為に、必死になるが故の事です。これはむしろ、長所でもあります(*≧∀≦)

 

 物静かで紳士的。好きな人のことになると無我夢中で行動する、熱いハートの持ち主、それが京極真です。

 いつか自分の作品でも、こんなキャラクターを出して活躍させたいです。今のところ予定はありませんけど(^_^;)


 名探偵コナンは、非常にキャラ人気の高い作品です。元々同作者の別作品の主役である怪盗キッドはもちろん、最近では公安警察の安室を主役としたスピンオフ作品も出ています。

 メインとなるヒーローやヒロインよりも、サブキャラクターのこの人が好きだという人は、少なくないでしょう。

 人気のある作品って、得てしてサブキャラ人気も高いものです。自分の作品でも、魅力的なサブキャラを出したいものです。


 皆さんは、メイン、サブに関わらず、どんなキャラクターが好きですか? まあ、キャラクターを作る時に、意識していることってありますか?


 ※元の作品を知らない人にとっては、分かりにくい内容となってしまいました。また、『名探偵コナン』と言いつつ、タイトルにもなっている主人公のコナンについては、ほとんど触れられないまま終わってしまってすみません。<(_ _)>

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る