学園ベビーシッターズ、LOVE SO LIFE、地球行進曲
今回は三作品を纏めて紹介します。どうして纏めたかは後々説明するとして、まずは作品紹介から。
『学園ベビーシッターズ』
現在月刊LaLaに連載中の、時計野はり先生の学園漫画。アニメ化もされたことのある作品です。
飛行機事故で両親を亡くした男の子、鹿島竜一は、まだ幼い弟の虎太郎と一緒に、同じ事故で息子夫婦を亡くした森ノ宮学園の理事長に引き取られます。
面倒を見てもらう代わりに理事長に命じられたのは、学園内にある保育ルームで働くこと。弟の世話に慣れていた竜一は、虎太郎や保育ルームの子供達の世話をしながら学園生活を送っていきます。
保育ルームの子達はわがままも言ってパワフルですけど、皆良い子ばかり。読んでいてほっこりしました。
鹿島兄弟の生い立ちこそ気の毒ですけど、たくさんの優しさに溢れたハートフルなお話です。
『LOVE SO LIFE』
『ザ花とゆめ』、『花とゆめ』に連載されていた、こうち楓先生による漫画。現在は『ザ花とゆめ』で、続編の『LOVE SO HAPPY』が連載されています。
幼い頃に両親を亡くし、児童福祉施設で暮らす高校生の女の子、中村詩春。
彼女は保育士を目指していて、施設に隣接する保育園でアルバイトをしていました。そしてその評判はとても良く、ちゃんとした保育士さんよりも子供の相手が上手なのではと言われるほどです。
そんな詩春に目をつけたのが、保育園に茜ちゃんと葵くんと言う双子の姉弟を預けているTVアナウンサーの松永政二さん。彼は失踪したお兄さんの子供である茜ちゃんと葵くんを引き取っていたのですが、毎日仕事で大忙し。だから双子がよく懐いている詩春を、ベビーシッターとして雇って、面倒を見てもらえないかと考えたのです。
こうして詩春のベビーシッター生活が始まったのですが、次第に松永さんに惹かれていって、松永さんも松永さんで、明るくて裏表の無い詩春のことを想うようになっていきます。
ベビーシッターの仕事と恋を描いたお話。絵がとても可愛くて、作中で茜ちゃんと葵くんのことを天使のような可愛さだと言っていましたけど、その言葉に偽り無し。たいへん癒されました。
『地球行進曲』
LaLaDXに連載していた、林みかせ先生の漫画。
林みかせ先生と言うと、以前に紹介した『うそカノ』や、現在月刊LaLaで連載中の『マリッジパープル』の方が有名かもしれませんが、この『地球行進曲』は隠れた名作です。
主人公は、高校一年生の柚子と言う女の子。両親はおらず、ずっと自分を育ててくれていた姉も、少し前に事故で他界していました。
ですが柚子は、天涯孤独ではありません。未婚の母だった姉の忘れ形見、二歳になる男の子、翔くんがいたのです。
親切な大屋さん一家に支えられ、アパートで二人暮らしをする柚子と翔。子育てに学校にアルバイト、毎日やることは山積みで大変だけど、翔の笑顔に支えられて健気に頑張る姿は、読んでいてつい、応援したくなりました。
さて、立て続けに紹介した『学園ベビーシッターズ』と『LOVE SO LIFE』と『地球行進曲』。
この三つに共通しているのが、親の居ない高校生が、幼い子供の面倒を見ると言う点。弟だったり、甥っ子だったりと、関係は様々ですけど、皆愛情を持って接していて、暖かさが溢れていました。
ある時、自分はこの三作品を一気読みしました。『学園ベビーシッターズ』はまだ未完ですが、当時発売されていたコミックは既に十数冊あり、『LOVE SO LIFE』や『地球行進曲』と合わせて、三十冊以上ありました。
それらを全部いっぺんに読んだ結果、自分の中にある思いが芽生えてきました。自分も、子育てする話を書きたい、と。
そうして次の日から書き始めたのが、『お隣の吸血鬼くん』でした。
この話には小学五年生になる主人公の弟、八雲が出てきますけど、実は当初、この子は登場予定がありませんでした。書く直前になって、急遽追加したキャラクターなのです。
先に挙げた三作品で出てくる子供達と比べると少し年上で、あんまり手の掛からない八雲ですけど、姉と弟が力を合わせて生活していくと言う所をどうしても描きたかったのです。
結果、主人公の皐月が重度のブラコンとなってしまったのですが、「八雲くんが良い子」「オススメキャラは八雲君」と言ったレビューを複数頂いたので、この子は出して正解だったと思っています。
たくさんのアイディアと創作意欲をくれる作品達。これからもたくさんの作品に触れて、自分も物語を作っていきたいです。
※今回紹介した『学園ベビーシッターズ』と『LOVE SO LIFE』、前に紹介した『ラストゲーム』や『うそカノ』は、『マンガPark』というアプリを使って、毎日ボーナスコインを貰うことでタダで読むことができます。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます