『3丁目のタマ うちのタマ知りませんか?』の、主題歌
前回は『3丁目のタマ うちのタマ知りませんか?』について書きました。今回はその主題歌について書いていきます。
アニソンの主題歌で、いったい何を書けるのか、なんて思ってはいけません。この作品のオープニング主題歌とエンディング主題歌、実はとても深みのある歌なのです。
と言っても、放送当時はその歌詞の意味をちゃんとは理解していなかったと思います。ただ、どこか切なさを感じる歌だったと言う事だけは、はっきり覚えていました。
そして大人になった今、Youtubeで歌を聞き直して思ったのです。これは子供向けに作られた歌ではない、と。
まずはオープニング主題歌、『元気出してよ』。
どういう歌かと言うと、久し振りに会った失恋した女友達を励ます歌です。
ここからは自分独自の見解も入っているので、もしかしたら違う部分もあるかもしれませんが、解説していきます。
歌の中で出てくる二人は、働いている社会人です。恐らくですが高校時代や、大学時代に仲の良かった友達なのだろうと推測されます。
いつも明かった親友が落ち込んでいる。何ができると言うわけでも無いですけど辛い事、悲しい事を全部聞いて、元気を出してもらおうとする彼女。
昔と違って、今は気軽に会うことは出来ませんし、相談しにくい事だってあるはず。だけど今だけは昔に戻って話をしたい。そんな女同士の友情を歌っていました。
次にエンディング主題歌、『三つ編み引っ張って』
これも歌の中に出てくるのは社会人の女性。就職して、毎朝列車のラッシュに揺られている女性が、大学時代に仲の良かった友達との思い出を歌ったものでした。
歌詞の中には『サークル仲間』と言う単語が出てくるのですが、当時まだ小学生だった自分は、この言葉の意味がよく分かっていなかったと思います。
オープニングでもエンディングでも、大人の女性の、昔仲の良かった友達との友情を歌っています。
この歌の意味をちゃんと理解するには、当時の自分はまだ幼かったですけど、今聞いてみると当時では気づかなかった事に気づかされます。
社会に出ると、自由な時間が無くなっていって、仲の良かった友達とも段々と疎遠になっていくのが普通です。だけどたまには会って、昔を思い出してみるのも良いって、この歌を聞いていると思います。
子供の頃から、この二つの歌は好きでした。もしかしたら歌詞の意味をちゃんとは理解できていなくても、歌に込められた思いは感じ取れていたのかもしれません。
そして大人になった今だからこそ、もう一度聞き直して、あの頃の自分を、仲良くしていた友達の事を思い出してみるべきなのです。
あの頃当たり前のように近くにあって、今は少し遠くに行ってしまった大切なものを、忘れないために。
※ちなみにこの二つの歌をイメージして、話を作ったりもしました。「また会いに来たよ」がそうです。
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