2020/04/28 23:55/鷦鷯飛蝗

「力になれるだろうか?」

覆鳴世界の転調は、君や僕の在り方も

我知らず鳴らし換えていく

相対位置の固定が欺瞞を招いて

だから僕たちは一度、別れねばならなかった


「眺めをこじ開けられれば。」

遷延世界の展響が、君や僕の在り方も

我知らず伸ばし拡げていくのなら

宴の後の酔が過ぎ去ってしまう前に

狂ったままの絶対座標を

標本針で貫き留めねばならない


想像力は貧弱でも、成し得るなら成してしまうことになる

弾力が穂先を圧して

戸惑いが再考を命じるにはそれでも足らなかった

悔いて尚否定しかねる忌々しさを呪え

総轄は誰にもできなくなってしまったから

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