2020/04/20 23:01/鷦鷯飛蝗

もっと、夢の方へ

数えきれない傷の方へ

裁ち鋏を遣えなくとも

未来は裂かなければならない

椅子の内臓が零れて

知らずそれらを踏みにじる日々に

洗濯機のフィルターは目詰まりを起こし

僕の汗腺は無関心な残虐さに染まる

繰り返そうと、試しても

リズムなんて僕にはつかめない

変拍子と聞き心地よく

至らない魂を慰めても

もう蛙が鳴いてる

蓋が夜風に泣いてる

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