2020/04/20 1:17/鷦鷯飛蝗

世界の解像度は一定で

揺らぐことも無く固まることも無い

観測者の視細胞はまちまちで

捉えることも見抜けないこともある

そういう信仰がある

世界を掴む

指の端だけが細かい

ざっくばらん、たなごころ

在ることだけを伝える低解像度の囁き

そういう事実が立ち現れる、世界として

解像度の配置としての人形を

感官の集積としての輪郭を

推定で撫でてみて

反応を眺めて解像度にわななく

何を数えるでもない、確かにそこにあると

そういう信仰を抱く

利便性の隙間へ。

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