2020/02/27 20:01/鷦鷯飛蝗

心の三歩先で躰が熱線に灼かれているとき

譫言で詰られる

禊の零下三十二度

徒に吊るし、徐に剝ぎ取り

まだ動いているそれをもって誰が命と呼べるだろうか

滴る血も涸れて

萎びて逝くだけの実が

どうして命と呼べようか

止めの無い苛みに胸を打たれたからと

軽々に気持ちを投げ出す都合の良さこそを憾め

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